同人道(その12)
・2004年(平成16年)・その2

・6/1:コミックマーケット・夏の陣(計画編)
 さて、昨日当選が出ました、毎年お馴染みのコミケでございますが。
 2・3回前をピークに、減少傾向にある来場者ですが、それでもまだ延べ四十数万人(三日目だけで二十万人近く)という、地方都市並みの人口があの場所に集中するのです。
 ショップなどの影響で、コミケ自体存続の危機か?などという噂もあったりしますが、あの場所はショップでは代替出来ないものですし、イベントはショップにあるようなエロサークル専門でもありませんし、もっと多種多様なジャンルが存在する、一種「魔窟」のようなものですから、なくなりはしないでしょうけどね。
 ただ、現在のようなショップが増えてきたりすると、壁大手はともかく、中小のサークルはショップ専門になっちゃったりして、参加数も減少→来場者も減少、なんてことになりかねませんがね。
 それでも、半減ぐらいは可能性はあるにしても、なくなることはないと思いますが。あれは日本最大の「お祭り」、それも「奇祭」の類ですから。
 もしかしたら外国人の参加が増えて、大相撲みたいに外国人壁サークルなんてのが出来るようになったり……はしないだろうと思うけどw、インターナショナルな展開は徐々に進みつつあるみたいで、全くの夢物語でもないところがちょっとコワいですな。
 まあ、文化輸出しておいて、外国勢にそれを奪われるなんてのは国としての威信を問われます。そんなことで負けてはなりませんよ日本国民w

 さて、それはそれとして。
 コミケともなると、新作の一本も出しておくのがスジってもんですが、毎年計画性のなさを表したりしてるもんで、たまには計画と実行を以って、余裕あるコミケを体験しようじゃないかとか考えるわけですが、毎年そんなのは出来た試しがないですな。
 考えてみれば、ガキの頃から夏休みの宿題は間際にやるのが恒例で、早くやろうなんて思ったことはあっても、実行したことなどありませんでしたし、仕事でもギリギリまで溜めて片付けるってのがいつものことで。もうこりゃあ一生治りませんわ。
 計画の段階で、無理な計画を立てているわけではありません。むしろ、少しずつでも進めていれば、相当余裕のある計画のはずです。
 が、それを計画する段階で、自身の「ダメ人間度」を勘案しておくべきだろうと。
 ……自分で書いてて情けなくなってくるわw
 人間てのは誘惑に弱いんですが、私はもう極めつけに弱いわけで。「ネコ型人間」てぇんですか、他人の言うことには耳貸さない、日常を変えられるのがイヤ、一日中好きなことやってるか寝て過ごしたい……まあ誰でもそう思ってはいるんでしょうが、その傾向を自分で抑えられるかどうかって点でダメ人間かどうかってところが分かれるんじゃないでしょうか。そんなこと言ったら、私ゃ明らかにダメの範疇ですわ。
 そんなダメ人間がやる気になるのは、「好きなことである」っていうのと、「イベントという目標」があるからです。いかにイベントがあっても、仕事じゃ乗り気にはならんですし、好きなことでも発表する大舞台みたいなもんがなければ続かないもんです。
 その両方があるのがイベントであり、その頂点がコミケってことです。
 まあそんな目標を持って動こうと思っていても、大抵ギリギリになるのは、やっぱり「自分一人でやっている」って点が一番マズいのかもしれません。
 別にスケジュール管理をする誰かを置いてせっつかれれば、動きやすいっていうか、動くでしょうね。
 ここらはもう、「自律」の問題です。自律神経失調か。その自律じゃなくてな。
 自分で自分を律するってのは、つまり「楽しくない」んですよ。楽しくないことはいつまでやっても楽しくない。だからやらない。自分一人だと、楽しくないことに対する強制力がないに等しい、つまり「楽しくないからやらなーい」とか「今日は気分が乗らないのでまた明日」とかってことになってしまう。
 で、「また明日ー」とか言ってると、最初はあった余裕も、気が付けば全くなくなって、後は修羅場が残るのみ……ってのがいつものパターンです。
 もうダメ人間の典型やなお前。

・8/1〜14:コミックマーケット・夏の陣(修羅場編)
 えー、ここらになってきますと、毎度の事ながら「やべぇ時間ねぇじゃん」と頭では解っていても、体のやる気が出ません。
 特に今年は連続夏日記録を7月から延長しっぱなしで、もう暑いの暑くないのって言うのもだるーなほど暑い。
 これでエアコンでもあればやっていけるんだけど、そのエアコンがないので、扇風機で何とか暑さをしのぐ。
 まあないよりはずっといいんだけど、この部屋、日当たりはメッチャいい。冬場は南・西と暖かいのだが、夏場はたまらん。南・西と、日中は灼熱地獄。カーテン閉めっぱなしにしとかないと、熱が入ってくる。
 そんな状況が、毎年夏コミ前には部屋を襲う。冗談じゃねー。
 しかもウチのマッシーンは、放熱率では暖房器具にもなるアツロン君。冬場は部屋が暖まってべりぐーなのだが、夏場はいただけない。扇風機で一緒に冷やしてやらんと、日中動かすのがとても不安だ。
 一応ファンを増設して、ケース内部の滞留は無くしているが、ちょっと重いツール使うと4度5度と平気で温度が上がる。まあそれですぐ死んでもらっては困るんだが、先代アスロン君は2年ちょいでお亡くなりに……単独死亡だったので、アソパソマソみたいに頭だけ交換しました。
 それはともかく、作業がちーとも進まない。この期に及んで、まだ線画描いてる。
 ……暑いんじゃよ。
 暑くて眠れない。毎日半分は寝てるかも。それでも毎日暑くて頭が棒。
 とかなんとか言ってるうちに、あっという間に一週間前……やべぇっ。
 ここまでくると、やっと本格的にやべぇと思い始める。
 線画を急いで上げて色塗り。スキャン後の修正が上手い事いくと早く済む。本当はペンを入れておくと線の濃度修正をしなくて済むのだが、その時間とPCで線画を直す時間とどちらが早いか……PCで直す方が早い。よってペン入れはせず。
 問題は、大体においてこの段階で原画数が増えていることだ。
 原画案は当然ある程度ラフで出して、その中から「これはよかろう」というのを選ぶのだが、多少キャラごとの数の偏りが出てきたりすると、足りないのを追加したりせねばならんのです。
 その結果、大抵この段階で5・6枚増え、最終的にスキャンした原画から3・4枚引いて、+1枚2枚で済ませる。
 それでも、最終的には20枚からの原画に色をつけ、それなりのものに仕上げなければならんのである。
 今回は、先に無料配布で完成させた数枚、先にスキャンしてベース色をつけておいた数枚があったので、それを差し引いてギリ計画wを立てる。
 ……やっぱりギリですな。どうしてもやる気が出ない場合は、他にやること――既刊のパッケージ印刷とか、コピー誌のコピーとか、アナログなのを進める。でも気分転換にはならず……本当は体動かしたいんだけど、そんなことしたら疲労で一日潰れる。この時期にそれはマズイ。なので、せいぜい食料買出しに行くぐらい。
 ……そんなこんなで、一日、また一日と時間は過ぎていく。
 二日前ぐらいになると、天気も一応確認……先週から、週末から来週頭にかけて「雨」とかいう不吉な予報をどこでも述べやがるので、「まぁどうせいつものように当たりゃしねーよ」と思っていたら……
 バカヤロー! こんな時ばっかり「雨確定」みたいな正確な予報出しやがって!!
 ったく、普段はロクに当たりゃしねぇのに、こんな不吉なのだけ当てるんじゃねーよ。
 しかもなんだ、当日だけ雨? ふさけんじゃねぇぞド畜生が!!
 ……なんでこう、一番イライラする時期に一番不吉な情報流しやがるんだ! 雨なんぞ月曜日に好きなだけ降れ月曜日に! いつもなら一日ぐらい後ろにズレこむだろーが!
 ……とまあ、最悪な精神状態で、前日は過ぎていく。
 最後のプリントアウトをPCに任せ、コピーをとりに行こうとすると……雨だ。
 降るの早ぇんだよ! 俺が出かける時に降るんじゃねーよ!!!
 しかもにわか雨っぽくない……本格的に降ってきやがる。
 仕方なくコピーに出かける……雨でぬらすわけにはいかんから、水濡れ注意。
 だんだん夜明けが近づくと、雨が一時止む。が、すぐにまた振り出す……降るのか止むのかはっきりせんかい!! 出発時刻が迫ってきても、完全に止む気配ではない……くそう、雨対策をせねばならんのか!
 続く。

・8/15〜:コミックマーケット・夏の陣(本番/反省編)
 当日。
 小雨の中、会場へ向かう。駅までは徒歩15分、上り坂あり。むかつく。
 電車は滞りなく、接続も良く、一時間強でBS到着。まあ予定通り。
 会場へ入ってさえしまえば、あとは風雨は外の話。少し気が落ち着く。
 場所は外周のすぐ脇、出入り口も近い。そのため風も入り、人通りも多い。順調といえば順調。
 順調でないのは俺の準備だ。毎度毎度頭が空回り状態なので、手際よくできない。
 つーか、やはり専用のディスプレイ用品の開発が急務であるといえる……この際、ハンズに頼んでアクリルディスプレイを作ってもらうか、とも考えるが、予算の都合上却下。自作の方がよほどローコストだ。
 毎度問題としているのは、CDのディスプレイスタンド。二列×二段のを二つ制作したいのだが、パーツ制作に多分異常に時間がかかる。そこまで暇でねえのよ俺。まあ基本設計というか構造は出来ているのだが、まだまだ改良の余地ありで、もう少しなんとかしたい。
 そんなのはとりあえず後回しにして、今日の出品の展示……うわやべ、足りねー。この期に及んで、持ってくるの忘れたもの続出。前の「夏実の夏」と新作は持ってきたのに、それより前のをほとんど持ってきてない……本は先に宅配で送ったからあるのだが、痛い……なんと言ってもコミケは、他のイベントとは来場者数が一桁、場合によっては二桁違う。顔ぶれも大きく変わる。この場でのアピールを逃すのはかなり痛い……まあ仕方あるまい。悔やんでも今更帰って取りに行くこともできん。
 しかも毎度使っている展示用アルミバーを忘れる。がっでむ。これで展示サンプルまで忘れたらえらいことだが、それはある。仕方ねえなあ。
 やがて10時、コミケ開始。
 いつものように、まずは外周に人の流れは向かう。島は端でもないかぎり、最初の30分はほとんど暇である。かつての俺のような物好き(一般時代後期は外周より先に島中を回っていたw)がちらほら通るだけ。まあゆっくりパッケージングができる。
 ……と思いきや、10分も経過すると、徐々に前に人がやってくる。コピー誌は再販のみだが、作ってる傍からなくなっていく。うーむ、こんなことならもっと用意してもよかったか(今回は再販なので15部のみ)。
 コピー誌の再録本でも作れば結構いけるんではないか……とか思いつつ、ひたすらコピー誌を折る、留める、折る。その間にも新作と前作がじわじわなくなる……本もそこそこ出て行く。うーん、やっぱりコミケは違うなあ。旧作の在庫品はこの際、無料で配る。買ってくれた人には申し訳ないが、残っても……m(_ _;)m
 いやいや、売り切ったものもあるんですよ?w
 突如、中央方向から歓声が。いや、歓声というよりどよめき。
 「倒れた、倒れた」という声、そしてスタッフの「道を開けてくださーい」の声。そして「痙攣してる」という一言。おいおい、ヤヴァくないかい?
 どうやら、断片的に聞こえた声を総合すると、誰かが倒れて、痙攣を起こしているようだ。考えられるのは、この暑さからくる熱中症と、イオン不足による熱性痙攣か。多分、徹夜でここに来て三日目、水分もロクに取らずに並び、疲労困憊の状態で会場を本能の赴くままに走り抜けていたのだろうが、そのツケが一気にきたのだろう。外気温は雨のため25・6度程度だったのだが、湿度は高く、しかも場内は例のごとく人、人、人の波。熱源だらけだ。そこを押し分けながら行けば、暑くなくても熱中症にもなろうというものだ。まあ、ある意味ここにいた人間は皆熱中症なのだがw
 しばらくして、輸送用だろう、テーブルが行く。が、もう少しして、今度は担架が行き、その犠牲者は運び出されていった。この日のために綿密な購入計画を立て、資金も調達し、いざ出陣!というところまではよかったのだが……これからというときに倒れてしまっては、一ヶ月ぐらいは悔やみつづけるだろうな。
 まあ済んだことは仕方がない、とこちらは水分補給しながら、応対を続ける。徐々に常連さん方の顔も見られる。そろそろ壁も一通り買い終わりかな?
 やがて、買出し部隊が戦利品を持ってくる……頼んだのは? 後? あそ。
 そのうち、萌えちんが「提出用シールよこしなゴルァ」とやってくる。なんてヤツだ。しかもまたヤヴァイ本を作ったらしい……販売停止くらうぞw
 そうこうしていると、外は再び雨。島中からでもはっきり解る大粒。思わずお隣さんと「外に並んでる人らは大変やなぁ」と苦笑する。
 やがて昼。人波が途切れない……なんだか混雑度が、この周辺だけえらいことになっている。だからってうちの前に足止める人らもそんなに多いわけではないが、それでも結構な密度。
 そのためか、ちょこちょこ品がはけていく。だからなかなか離れられず。交代要員も出ずっぱりで帰ってこない……仕方なく、2時ぐらいに一度ムリヤリ抜ける。萌えちんと七海氏のところへ挨拶回り。終わった時点での合流を確認。ついでに前日までの壁の戦利品を押し売りされる(でも買ったw)。
 ついでに忘れそうになっていた申込書をゲットしてスペースに帰る。
 ……やがて、比較的まったりと3時経過、そろそろ片付けモード。駆け込み需要wで少し出る。3時半を過ぎた時点で本を片付け、宅配へ。
 そして午後4時、コミケ終了ー。拍手ー。
 今回はかんしゃく玉とか使うヴァカはいなかったかな。去年の冬には、倒れたやつぐらいの至近距離でパパパーンと鳴らしやがったけど。
 でも冬には、西で大規模盗難事件があったそうな。手口は結構プロっぽいというか、計画的。荷物と一緒に背後に財布などを置いておいた女性サークルが狙われたらしい。数十のサークルが被害に遭ったらしいが……貴重品はテーブルの下など、自分の目の届く場所に置いておこうね。

 終了すると、同じホールの皆の衆がぞろぞろやってくる。片づけが終了次第、七海氏のスペースへ移動。
 戦利品の引渡しを軽くやってから、外へ移動。
 さて、毎度ここから打ち上げまでしばし時間を潰す。5時にならないと飲み屋が開かないからだ。
 その間、どこの集団にも引けを取らないでぃーぷな話が毎度毎度飛び交うのだがw……大抵、疲労と微量の眠気で覚えていない。もったいないような、なくないようなw
 新作引渡しもしたかったが、今回は残部僅少のため、配布不可能であった。配布用を別に用意しとかないといかん。コミケは毎度そんな暇ないし、しょうがない。
 今回は新橋へ行くも、今回は盆休み直撃のため、休みの店も多い。そこも盆休みビンゴ。ちぃとズレてりゃそんなこたないんだが、今回は日が悪い。
 なんとか別の飲み屋を探し、打ち上げ。だが、盆休みに営業しているせいか、従業員が非常に少ない。どーゆーことさ? 確保できないなら休業しろよ。まぁそれはともかくとして、そこで一だべり。
 今回、早乙女氏が病欠(ズル休み?w)だったので、原因追求。ダメヲタ脱却・社会復帰を目指しているらしいが、どうなることやら。要経過観察だ。
 毎度食うペースが異常に速い。しかし来るペースは異常に遅い。そのため間が持たず、茶碗があったら箸でチンコロカンコロ叩いていたかもしれんw
 ……が、ここらで意識がちょっと途切れる。眠い。なんたって徹夜で出撃したもんで、眠いのなんの。
 話の記憶はあまりないが、来るものは食った記憶はある……腹は減ってたからなw
 さて打ち上げも終り、帰り着くまでがコミケですw
 遠く地方へ帰る方々は、今日この足で新幹線とか飛行機とかバスとかで帰る人もいるようですが、首都圏から自宅までの一時間半ほども結構辛いものがある。こっち側には自分一人なので、帰りの話し相手がいない。ご同輩はちらほら見かけるのだがw
 それでも、帰り着くなりまずはメールチェックとかしてしまうところがどーも。眠いのに、「これで重い作業しなくていいー」と思うと、少しゲームでもやってから、死にそうになって寝るのが気持ちいいからだ。
 ……そんなこと考えるまもなく、コンビニで買ったパンを食って腹が多少満たされると、すぐに爆睡モード。
 おやすみー……更新はまた明日ー。

 まあ、今回は平和なコミケだったとさ。
 うーんうーん、でもやらなきゃいけないことがいろいろあるんだようー。冬の申し込みは三日以内……せめて金曜まで余裕をくれー。でなきゃ書店でカタログと一緒に扱えー。

 ……で、今回の反省点。
 毎度そうだが、取り掛かりが遅い。今後も最重要課題として取り上げる。
 その2、マンネリ脱出。同じパターンばかりでは飽きる。目標は、「もっとネチネチ感を出したい」である。次のコピー誌はこれを追求しよう。ちょっと今回ので解ってきた気がする。


・11/21:新しいイベント(ComicMemories)
 久々に、新規イベント開拓に出ました。
 Comic Memoriesという、サンシャインでのイベント。文化会館2Fの半分ほどなので、さほど規模は大きくはない。しかし、オールジャンルなので出てみた。
 いつもなら、この時期はコミティアに出る予定なのだが、日付がバッティングしたのと、ティアはこちらより二週間ほど締め切りが早く、ちょうど月末前が〆だったので金もなくて申し込めなかった、という経緯もある。
 なので、まあ今回はこちらに……ということにした。

 だが……変だ。なーんか変だ。
 いや、規模的にそんなに大量に人が来るイベントではないのは承知している。まだ2回目ということもあり、イベント自体の知名度もさほどではない。しかもこの規模でオールジャンル、というのは、こちらには間口が広くなり都合はいいのだが、逆にイベントとしては明確なカラーが出せない、というデメリットもある。
 そのためだろう、外周には某大手サークルの名がある。知った名前もちらほら存在する。

 こういったイベントを新規に展開する場合、イベンターは大手サークルに色々と声をかけて、「どうか参加してください」と招待することがよくある。イベントの名前を覚えてもらって、一般の参加人数アップが目的である。
 ただし、限定ジャンルの場合は明確に「ネタファン」がいて、そのネタならなんでもOKという一般参加者が集まるのだが、オールジャンルではそれがない。それがために、本来ならサークル数をある程度集め、選択肢を広げる必要がある。ジャンル限定の場合、募集数は50とか100とかでも十分成り立つのだが、オールジャンルだと300程度ではなかなか……と、過去に出た感じでは思われる。

 で、今回のCM2は……参加数約250。まあ、そんなもんだろう。サンクリやレヴォのような規模にするには、数回回を重ねていかねば無理だろう。20回30回と重ねてやって、サンクリで最大2000、レヴォでも2500。キャパシティからすればそこが限界点である。文化2Fワンフロア埋めるには、レヴォと同じ配置なら700は集めなければ埋まらない。募集数が1000だから、本当は半分集まらないと「知られたイベント」とはいえないのが現実である。
 これが都産貿など小会場であれば、300集まれば1フロアが埋まる。200あれば、なんとかワンフロアでもOKであるし、フロア半分なら見るからに盛況、と言えよう。
 まあ、それは今後の課題としていただいて……

 今回のこれ、結果的には、私個人としては出たのは失敗だったと言わざるを得ない。
 何が原因かは、薄々わかる。おそらく、ロリサークルがほとんどなかったからであろう。
 ざっと見た感じ、壁および壁向かいの大手〜中堅どころは売れ筋系のを集めたような気がするが、中を回ってみると、結構雑多な感じがする……ジャンル分けも明確になされていたのかどうか。少なくとも、自分の周囲では同じ系統が集まっているようには見えない。
 一渡り会場を回ると、その雑然とした配置が窺える――エロ系のと健全ギャグ系のサークルが混ざっていたり、メインジャンルとなる部分では配置はある程度考慮したのだろうが、ジャンルが細分化されすぎたのだろうか、なんだか混ざっているように思えた。
 人はそれなりにはいた……ように思えたのだが、これほど出足が遅かったのは、そこそこ知られるようになってからは初めてのことだ。
 新刊を用意してなかったのはまあアレとして……いつもサンクリ・レヴォなどでは来てくれる常連さんは、今日は一人もいない。
 つまり、いつも出ている大型のサンシャインイベントとは、全く一般参加層が違うのであろう。
 ……それに気づいたのは、イベントも終盤、午後一時を回っていた頃。
 こんなことなら、出慣れて雰囲気もわかってるティアに出ておけばよかったかな……などと考えても、「後の祭り」である。
 そういえば、ティアで前に見かけたロリ系サークルも出ていたが、あちらはどうだったのだろう。気になる。

 ……まあ、今回は致し方あるまい。
 このイベントはもう少し経過を見て、5回続くようなら、もう一度出てみよう。
 その時もまた同じような雰囲気なら、多分二度と参加はすまい……残念ながら、ウチとは相性が悪いイベントだということだ。
 それはイベントのせいではなく、かといって私のせいでもない。
 一括りに「オールジャンル」とはいっても、色々あるということなのだから……。

まだまだ続くよ。


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