同人道(その4)
・2001年(平成13年)
 そろそろ、同人活動開始から2年が経過しようとしている。
 2年目を迎えるに当たり、何かやろうかと思わないでもない。
 3/18のサンクリ11に出られれば、それが一番開始日である3/21にほど近く、いい具合に2年目企画が出来ようというものだが……こいつは当たるかどうかわかんないし。

 ということで、「2年目記念企画」を何か画策中である。
 もしも、「こんなんやってくれー」とか、「こんなんええんちゃうー?」とかいうのがあったら、掲示板にでも書いていってくんなまし。
 アイディアを採用させて頂いた方には、イベントで申し出てくれれば「記念品」を差し上げよう。
 何になるかは秘密だが、サークルの性質上、どんなものになるかはおおよそ察しがつくものと思われる(笑)。

・1/6
 新年一発目である。
 今日は久々にレヴォのサイトを読んでみた。
 うーむ、一部の方々が熱くやりあっている。しかも健全に。
 レヴォってイベントの体質が解る掲示板だね。

 イベントについては、どれにせよ言いたい事はある。
 中でも俺は、「コミック・レヴォリューション」というイベントが好きである。
 コミケという巨大イベントが、日本の同人界では最高峰として屹立しているが、それをとりまく連峰の一つが、サンシャイン系最大のイベント、レヴォである。
 もちろん、サンシャイン最大であるといっても、ビッグサイトでやるシティなどのイベントに比べれば、サークル数も2500前後と、使える会場をいっぱいに使ってもそこまでしか規模は拡大できない。せいぜい3000が限界であろう。ビッグサイトで万単位のサークルが収容できるのとではえらく違う。
 しかし、イベントは規模ではない。
 イベントは、その質と「匂い」である。
 規模ばかり大きくても、例えば問題が多かったりサークルの評判が悪いようでは、イベントとしての質は低い。また、パンフレットを見れば、イベントの方向が解り、その「匂い」もある程度解るものである。もちろん、そうなるまでには、様々なイベントを経験しておかねばならないであろう。
 俺はもう、10年以上同人に関わり、最近の2年を除けば、ずっと一般参加者としてイベントを見てきた。
 最初のうちは、年に二回のコミケだけだったが、首都圏に移り住んでからは、レヴォやその他大小のイベントにも、かなり顔を出した。特にパソケットとレヴォは、もう10年近い付き合いになる。

 で、レヴォの話に戻るが、買う側として参加していた時分は、「客」と「一般参加」の区別がついていなかった。「買う側だし、パンフも買ってるんだから、客だろ」程度の認識であった。
 レヴォでは、その違いを明確に知らしめている。もちろんコミケとて、カタログに「あなたがたは客ではなく、一般参加者です」という旨の文章を掲載してはいる。その他のイベントでも、多かれ少なかれそういった旨の文章が見うけられよう。
 しかし、レヴォほどそれを明確に、カタログでも打ち出したイベントは他には見当たらないのである。少なくとも、俺には。

 その要因は、やはり「企業主導かそうでないか」というところにあると思われる。
 レヴォは、おそらく日本最大のプライベートイベントである。かつてはコミケがそうであったが、今では有限会社と化しているため、その座はレヴォのものとなった。
 しかし、コミケ準備会が拡大していくコミケに振り回されているのに対して、レヴォではまだコントロール可能な範囲で行われているのであろう、体制的に安定しているように感じられる。
 何より、レヴォのスタッフは、全員ボランティアであることが大きい。そう、全員が誰に強制されるでなく、また対価を求めるでなく、「好きでやっている」のである。
 これは、コミケとは大きく異なる「匂い」である。
 確かにコミケも、元は好きで始めた連中の結晶が成長した結果である。しかし、会場が広すぎたせいで予想以上に膨張しすぎ、もはや手におえない怪物と化しているようにも感じられる。
 その点、サンシャインという会場の限界が、レヴォをコントロール可能な範囲に抑えている、ということもある。これがもしビッグサイトに移ったりしようものなら、とんでもないことになるだろう。もっとも、レヴォのスタッフは慣れたサンシャインを移るときはイベントが中止に追い込まれたとき、と思っているようであるが……。
 また、スタッフがこれほど言いたい事を言っているイベントも、他にはないのだろう。しかも、そのほとんどは正論であり、イベントを正しいありかたに導こうとする姿勢が伺えて、非常に好ましいのである。それは運営にも確実に反映され(残念ながら結果には確実に結びついていない問題もある)、実行されてきている。
 コミケもそういう姿勢は見せてはいるが、規模的にすでに収拾つかなくなっている部分も多く、しかも俺から見て胡散臭い点、謎の点が数多くある。「落ちないサークル疑惑」や「スタッフ−ダミー癒着疑惑」など、サークル・一般参加者両者にとって非常に好ましくない問題が山積しつつ、コミケでは未だ何一つ解決されてないし、解決を進めているようにも見えないのである。

 何もしていない、とは言わない。むしろ、努力はしているのであろう。
 しかし、「努力しているから認めてくれ」と言われても、俺はイベント運営の立場じゃないし、協力はしても結果トラブル続出では、結局何もしていないのと変わらない、としか捉えようがない。
 レヴォとコミケの大きな違いはそこにあろう。
 レヴォでは、何かやったら結果をカタログにて掲載し、アピールする。こんな問題がある、そしてこういう対策を取った、結果こうなった、等など、経緯を示してくれている。
 コミケのカタログでも、注意事項に問題が列挙されているが、具体的に準備会はどうしているか、結果どうなったのか、という部分が完全に見えてこないところがある。
 その違いはやはり「情報提供の速さ」である。
 「企業」と「個人」の違いが、そのままイベントからの対応に現れている、そんな気がするのである。例えるなら、会社と、イベントで本やソフトを売っている個人との違いであろうか。
 どう違うかと言えば、正に「客(一般参加者)」への対応である。
 コミケでは出来ない素早い対応が、レヴォでは出来ている、ということに尽きると俺は思う。
 もちろん、じゃあイベントを交代してみようか、ということになれば、誰がやってもコミケは混乱するであろうし、レヴォならイベント慣れしたスタッフがやれば、十分制御可能であろう。
 しかし、イベントの質はスタッフの質で決まるもの。スタッフが事勿れ主義であればイベントも無責任な対応が多くなろうし、自主的に協力し合っていれば、素早く理にかなった対応をするであろう。
 俺はレヴォが完璧なイベントであるとは思わない。スタッフが完全無欠のイベント思想を持った集団であるとも思ってはいない。そんなことを考えるようになったら、それこそ視野狭窄なをたくと同じである。
 ただ、体制・姿勢上も混迷の一途を辿るコミケと、体制・姿勢は一貫してイベントに臨んでいるレヴォでは、自ずとその質も変わってくる、と俺は思っている。
 俺は、レヴォは好きだと言っているが、コミケが嫌いだと言っているのではない。落とされはするが、性懲りもなく申し込みもしているし、毎回行ってもいる。だから、改善できるのなら改善してくれ、というのが俺の願いである。そのために協力しろというなら、協力は惜しまない。
 それならそれで、「我々はこうしている、そして現状こうである、ゆえに君たちはこうしてほしい」と明確にアピールしてもらいたい。
 今回(59回冬)では、やっと多少そういう姿勢が出てきた。注意事項も、晴海の頃と比べればかなり詳細になってきた。
 しかし、相も変わらず弱腰であることは否めない。まるで今の森内閣のごとし、である。
 少しはレヴォの対応姿勢を見習い、「駄目なら駄目」をしっかり提示する、「NOと言えるコミケ」になってもらいたいものである。

・1/21
 サンクリ10。7以来である。
 サンシャイン系は、下手に混じると周囲にとてつもなく巧い奴とか有名なのとかが配置されて恐いのだが、それはそれでまあいい刺激になる。
 だから、サンクリもキライではない。規模も2館で、十分スタッフが行き届く体制を敷いている。妙な「色」を出しているのも、中規模イベントらしくて面白い。
 去年から、文化会館3Fがイベントに使われるようになった。2Fが狭くなったためである。いや、2Fが狭くなった分3Fを使うようになったと考えると、却って広くなったと言えよう。
 ただ、3Fはちょっと「倉庫」という雰囲気が漂っていて、個人的にはあんまり配置されたくない(苦笑)。
 今回は、七海氏も当選して3Fにいたので、また一人で入った。今の所、最初から留守を頼める人間がいないので、誰か来るのを待たねばならない。まあいつものことだ。
 つくづく思うのだが、一般にせよサークルにせよ、一人での参加は辛い。限界がある。
 何しろ、自分が席を外す際には、全て状況を止めていかねばならない。販売はそこで止まり、金も全部一度持ち出さねばならない。さほど手間ではないが、自分が行動している間は何もしていないのである。それは痛い。
 ……であるからして、やはりそういうイベントに付き合ってくれる友人がいてくれると、何かにつけ非常に助かるのである。
 私にも、そういう友人がいなかったわけではない。しかし、彼らも転勤だ結婚だで徐々に自由な時間がなくなっていくこと、距離の壁が出来るなどで、そうそういつでもやってもらえるものでもない。
 ましてや「こっちの活動」は古くからの仲間内には非公式だから(苦笑)、自然一人でやっていかざるをえなかったのだが。←自業自得と言います。
 しかし、最近になってその限界を悟り、一般で入ってきた知り合いに留守を押し付け出かけるようにしている(鬼)。休憩場所を提供してるんだからいーじゃんよー(笑)。
 なんだかんだ言っても、イベントはいい。普段こういうのとは無縁な仕事で疲弊している精神を賦活させてくれる、「趣味の世界」である。
 同人から離れたとしても、まだネットの世界があると考える事も出来るが、おそらく同人やイベントから離れるのは、相当先の事であろう。人生の大きな区切りがなければ、この世界と縁を切る事など出来そうにない。同人から足を洗ったとしても、ネットでの活動はずっと続くことになるであろうし。
 何にせよ、これが趣味である以上、それを奪われては、人間として生きる活力源がなくなる。
 ま、出来れば実益も兼ねたいね、というところですが←本音が出たな(笑)。

・2/23
 先週(2/18)、パソケットに出た。
 規模が縮小傾向になって久しいパソケットであるが、同人ソフトからスタートした私にとって、こいつはちょっと外すわけにはいかない。うちの今の活動は、パソケットでここまで来たようなもんだから、恩義もあるわけだ。
 加えて、やはり同人ソフト専門のイベントって、何だかんだ言いながらもこれしかないのである(もっとも今ではギャルゲーコミケと称して、ギャルゲー本イベントと合体させて開催されており、パソケへ参加するサークルはすでに50にも届かないのが現状である)。
 他のイベントではやはり本から始まったこともあり、同人ソフト目当てで来る一般参加は少ない。大きくなればなるほど、「まず同人誌ありき」である。もう以前散々書いたことだが。
 パソケットがなくなってしまえば、事実上同人ソフトを専門に扱うイベントはなくなる。が、それで同人ソフトが出品できるイベントがなくなるわけではないし、コミケにだって同人ソフトの島が存在する。レヴォやサンクリなどでも然り。
 しかし、コミケでは落とされる可能性が大きいが、パソケットでは落とされるどころか、当日でも飛び入り参加できるのだ(そんなイベントないよ、他には)。小規模で、力抜いて参加できるっていうのとその存在の特殊性から、こいつはなかなか外しがたいイベントなのである。
 もっとも、コミケ後の一回は避けたいところだが……(笑)。

 今回のパソケ、久々に会った赤爆氏に、RIROSOFTの主・りろ氏を紹介して頂いた。
 RIROSOFTは、私がパソケに通いだした頃(都産貿でパソケSPが始まる前?)から、ずっと注目して入手してきたサークルである。最近ではサーチエンジン(投げサーチ)を立ち上げていて、私も登録している。
 イベント終了後、近くのウェンディーズで遅い昼食を取りながら、氏と話をした。やはりイベント歴が長いこともあり、様々なことをやっている。DOS時代はディスクに小細工がしてあり(笑)、最初に気付いたときは思わずニヤリとしてしまったものである。
 やはり、制作側にまわってこそ解る事、話せる事というのがあるものだ。加えて、当然というか、赤爆氏にせよりろ氏にせよ、私と傾向が同じなのである(名は体を表す、と)。両氏とも、近い時期からサークルとして参加しているゆえ、CGの腕前は私より上であるので、大いに参考にもなるのである。
 「にくしみ党」七海氏や「にゃぎーずはうす」の凪氏の時もそうであったが、「友達の友達」という繋がりから増殖していくことは、同人の世界ではよくあるものだ。それは長続きするかどうかというのはまた別問題だが、直接の面識はなかったものの、ソフトやネットを通じでよく知っていた相手だけに、こういう繋がりは大事にしたいものである。
 まあ、先方がどう思っているのかは定かではないが(^^)……。

 それはそうと、今度のサンクリ11は、うちが活動を始めてほぼ2年になる。最初のサークル参加が1999/3/21だから、たったの三日差である。
 そんなイベントに出られるのも何かの縁というか、何か「見えざる手が操っている」ようにも思える。
 そうであろうと何であろうと、何か出来る機会があるということは良い事だ。2周年記念の何かを用意するとしよう。

・3/18
 サンクリ11である。
 2周年記念ということで、何か出そうかと思っていたのだが、そんな時間がないことが3月に入ってから判った。
 すでに3月の第一週と第二週はずっと前からの予定があって潰れているし、週末に時間が取れねば、平日進めるしかないのだが、平日なんて仕事から帰ってちょっと一息いれて気がつくと、すでに十一時十二時になっている。原画を描く時間もない。
 仕方なく、ペーパー代わりに無料の予告ペラ本を出す。2周年企画はこれでいくことにする。以前からやりたかった格闘H漫画。
 年季の入った同人野郎に見えても、私は一応中国武術研究者である。それなりの鍛練もしているし、空手や合気道、その他の総合格闘技なども実践はともかく多少なりと技術研究もしている。最近は体力の低下が気になるが、それでも「突き」だけは鍛練してきただけの威力はあると思っている。
 そんなとこで、格闘漫画はいつかやりたいとは思っていた。格闘が先だったら多分マンガ道には進まなかったであろうが、今はHマンガも描く身であるゆえ、格闘H漫画という形にしようと画策している。
 一応、カットで予告しているのは春レヴォなのだが、果たして今のペースで間に合うのか……4月は非常に厳しいスケジュールが待っている。

 それはそうと、サンクリ。
 新しいモノはなかったので、売れるかどうかはこの際、参加費が回収出来る程度あればよしとする。声をかけておいた七海氏が留守番を引き受けてくれたので、当日合流。
 出だしは毎回、大手が占有するので、ウチのような弱小無名サークルは暇。ただ、目の前を立ち止まりながら通り過ぎていく人がたまにいるので、迂闊に動く事も出来ない。しかし、1時間ほど経過したところで、今回は先に買い物に出る。前回はそれで失敗したからな。
 戻ってくると、貧乏なのに、ゲームを売ってまで資金を調達して和人氏もやってくる。 さらに仕事を抜け出してきた凪氏もやってくる。いいのかそれで(笑)。
 人の流れがなかなか途切れない割に、そんなに売れるもんでもない。ま、しゃーないっちゃしゃーない。それは最初から度外視している。オリンピックではないが、参加する事に意義があるように感じる。
 3時を回ったところで撤収準備開始。さすがに人も減ってきたし、撤収跡が随所に見られる。
 撤収後、ファミレスで遅い昼食。約3時間ネバる。思い返してみると、和人氏の、今後のイベント参加に合わせた凪氏の作画スケジュール管理の話が主流だったような(笑)。同時にバカ話が延々と続いてはいたが。
 その後虎に行って、またまた同人誌を漁る。気分はすっかりダメ人間。久々に何冊かさらに買ってしまう。気分だけでなく実質ダメ人間化。
 家に帰り着いた頃には、もう9時近い。今日は「学校の怪談」もないし……これが終わるのは実に惜しい。まあ4月からは色々新番組も始まるが、「こみパ」と「シスプリ」にちょっと期待。
 しかし疲れた……最近は体力低下も実感される。いかんのう。月曜を休みにしといてよかったとつくづく思う。
 20日は「寺女祭2」に行って、凪氏の邪魔をする予定。

・3/20
 「寺女祭2」へ一般で行く。
 今日は凪氏が一人でサークルとして出ているので、一時交代要員としてである。
 同じくサークル参加の、「スタジオぽん酢」大沢一樹氏と初対面。凪氏の掲示板では見慣れた相手である。
 規模はパソケと同じぐらいだが、とーはーとオンリーイベントなので、その方面の濃い目の人が多い。
 途中、待ち時間に「QOO」の奴を凪氏が描いていたのを、いない隙にこっそり加工(笑)。発見されて笑われる。「下痢寸前の表情」との評。確かに、飲みすぎてヤバいって感じ(笑)。凪氏のサイト(画像掲示板)にて公開された。
 帰り、カレーを食わせてもらう。その後秋葉へGO。まずはK。ダメ人間ズ(笑)。
 買い忘れていた「バキ」7巻とエロマンガを買う。その後ジャンク屋へ行き、探し物をするが、もうないらしい。9821のパーツだからなぁ……需要もないわな。

 しかし今日の本題は、「エンブレム」の一件である。
 掲示板にも書いたが、どーも対応がマズい。それを見る限り、不安タラタラ〜って感じ、である。
 詳細はこうである。
 3/5を過ぎても連絡なき場合は問い合わせ、ということだったのだが、何と3/15になっても何の音沙汰もない。忘れていた事もあったので、メールで「丁寧に」問い合わせをした。
 ……が、それからさらに一週間、全く音沙汰なし。
 凪氏と合同で出ることになっていたもので、申し込みをした本人である俺としては、事故であれ何であれ、凪氏に申し開きをせねばならない。そのためには、早急に事態を知りたかったのだが……20日になっても連絡がないので、まだ参加費も払ってない(後払い)こともあり、参加は取りやめようか、という方向へ向いていたが……。

 3/22へ続く。

・3/21
 本日を以って、サークル設立2周年となった。
 早いもので、もう2年である。
 最初の「Pinky Island」では非常に寒い思いをして帰ったのが、今ではいい想い出である(……とは素直に言い難いが、そういうことにしておく)。
 後で知ったが、「スタジオぽん酢」の大沢氏もこれに出ていて、しかもその翌年の「Lovely Comic」にも出ていたという。これには凪氏も出ていたそうで、どこでどう繋がるもんやら、意外と狭い世界であると実感。
 去年はまだサークルで動く事に慣れるのが精一杯で、あまりこうした交友関係を広げることもできなかったが、パソケから少しずつ広がった輪が、今ではイベントでマイブースに居座られる(笑)ほどにもなった。
 地元の友人、地元を離れた大学の友人、そして会社関係の友人と、年を追うごとに広がっていった交友関係ではあるが、この方向ではサークルで活動してからが一番広がりを見せている。やはり趣味関係の友人はずっと繋がるもんで、地元の漫画同志は住んでいる場所が近い事もあり、未だに漫画で繋がっている。
 この活動もいいことばかりではない。特に経済的には大きな負担になる。在庫を抱えたりすると、精神的にも負担になる(苦笑)。ソフトを先に選らんだのは、在庫管理が楽だから、ということもある。
 しかし、結局今は漫画の方に力が入っているのは、やはり落書きながら、漫画からこの世界に入ったからであろうか。
 ま、やれる間はのんびりマイペースでやっていこう、と考えている。
 とはいえ、イベントギリギリまで、徹夜までしているのがマイペースか(笑)。

・3/22
 で、「エンブレム」の話に戻る。
 本日、やっと書面で連絡がきた。
 郵便事故かと思いきや、なんと向こうの不備(とゆーか、主催責任者交代があって、その引継ぎやら何やら)で全ての申込サークルに連絡が行っていなかった……というオチである。
 ここで言っておくべきことは掲示板で言ってしまったので、詳細は特に書かない。
 ただ、早乙女氏がレスに書いていたように、仲間内の集会ではないのだから、ちょっと連絡遅れましたーすいませんー、で済ませてはいけない。法的に言えば、金銭授受が発生する以上、これは商取引である。反故にすれば商法(契約)違反に問われる。
 まあ、そんな法的な問題云々ではなく、「イベント主催者なら主催者らしい対応をしろ」、とそういうことである。
 「主催者らしい」って何? などと問い返すようなら、イベントやるのはやめてくれ。
 ごく当たり前に、すべきことをすればいいだけである。
 それが出来ない、判らないのでは、イベント以前に社会の一員として問題ありである。
 エンブレムの主催者サイドが、そういう人間でないことを祈るのみである。


・4/10
 5月の連休は、色々な意味で忙しくなりそうである。
 連休といっても飛び石で、その中二日に仕事をしなければならない可能性もある。
 普通休むだろ……といっても、私の場合は事情が違う。派遣要員としてやっていて、4月末という時期にそれが終わる以上、次の仕事先を決めなければならないのだが、本当なら5月は一ヶ月休みをとろうかと思っていたぐらいだ。
 だが、私が仕事をしないと雇い主に金が入らない。金が入らないと困る。
 雇い主のT氏とは、個人的にもう5年ほどの付き合いがあり、多少の無理は聞いてもらえなくもないが、何しろ金のない人なので(笑)、少しでも金の入るようにしてやらねば、と私とて思うわけだ。
 出来れば、レヴォの終わる5月半ばまでは休みをとりたいところであるが、契約時期が普通月単位なので、半端な時期に入ると給与計算が面倒なのである。まあ、大した面倒ではない(一ヶ月分面倒なだけ)のだが、常々T氏の愚痴の聞き役をしていると、あまり面倒な事をさせるのも気の毒に思える。
 ま、今更少し位貧乏やら苦労をさせたところで、大した差はないのだが。

 ……まあそれはそれとして。
 一応、エンブレムは出る向きとなった。
 出るとはいえ、何か新しい物が出せる可能性は極少。レヴォに向けて漫画描いてるからね。だからパソケにも何か出るかどうか……出したいんだけどね、こっちは。CG集ぐらい。出せなかったらレヴォでまとめてリリースだな。

 それともう一つ。
 掲示板の書き込みから、一人の友人を失うかもしれない事態にまで至ったことが、つい最近あった。
 詳細はプライベートな事が関わるのでここでは書かないが、口は災いの元というか、ネットでは「文字も災いの元」である。
 口が災いの元になるのは、考え無しにその場でついつい言葉が出てしまうから、である。ネットの場合、掲示板やチャットがそういう危険性をはらんでいると言えよう。事実、数々の掲示板で非難中傷合戦が繰り広げられてきたのだから。
 今回のこれは、個人に対する中傷の類であった。その結果、書き込み本人に対して抗議があった。
 ただ、最悪の事態にならなかったのは、中傷発言をしてしまった側が即座に非を認め、謝罪したことですぐに解決したからである。
 ただし、書いた方書かれた方の双方には、修復しがたい溝が生じてしまったようである。残念な事ではあるが、それは致し方ない。
 私もそのスレッドに同時に書き込みをしていたため、私自身も不穏当な発言をしたように思ったのだが、確認する前にそのスレッドが削除されてしまったので、記憶を頼りにするしかなかったが、対象にされた本人から、「そこまでは書いてない」という返事を頂き、一安心している。

 あまり思い出したくはないのだが、これを放置しておくわけにはいかない。
 当事者である彼らは結構長い付き合いであり、多少なりと言いたい事を言える間であったのだろう。しかし、言いたい事を言えるからといえ、冗談も度が過ぎるとまずいことになる。私にも経験がある。
 今回のこれは、「不特定多数が閲覧可能な場所での発言」が問題であった。これが仲間内の雑談であったのならさほど問題はなかった、と書かれた側も述べている。つまり、プライベートなことを公に書かれた事に対して怒っていたのである。
 これは、他人の秘密を暴露したようなものだから、それは怒るのは当然であろう。数々の過去の事例が示す、掲示板での非難の的になる原因の一つである。
 不幸中の幸いは、あの掲示板がまだ一部少数の愛用する場所であったこと、素早い、しかも正しいリアクションがあったことである。
 今回の事件は、「間違いは素早く対応すればするほど、早く解決する」という良い見本であった。
 それと、誠意を持って対応すれば相手も必ず判ってくれるものである、ということも、併せて述べておこう。
 人は間違うが、間違いを正す事も出来る。それをよく理解していれば、誰ともうまくやっていけると思うのである。

・4/25
 「エンブレム」は参加しないこととなった。
 具体的には、掲示板に書いた通りである。
 つまり、先方は一度ならず、二度までも間違いを犯したのである。
 上で「間違いは素早く対応すれば〜」と書いた、その傍からこういう対応をされた訳である。
 掲示板のグチはいずれ消えるので、こちらにも書いておく。

 少し上にも書いてあるが、そこまではまあ容認しよう。本当は内部で何があろうが、そんなことは外部の人間には知ったことではない。むしろ、そういったことを理由にして遅れた事を正当化しようとするようでは、イベントなんかやる資格はない。例えば企業でそれをやれば、明らかに信頼できない企業である、と言われるだけだ。
 企業と比較することは間違っている、と思うかもしれない。しかし、趣味のイベントとはいえ、参加サークルは参加費を支払うわけであるし、会場を借りるのにも、カタログを造るのにも金はかかる。イベントが成功すれば利益も発生する。つまり、そういった「商取引」が関わることである以上、商活動と同じなわけだ(同人活動も、厳密な意味では商行為なのである。税金が絡むレベルかどうか、というだけの話で)。
 そういう取引の発生する事例で、そんないい加減な対応でいいのか、という事を、私は言っておきたいのである。
 金を払ったから云々、ということではない。参加費自体は、受け取られなかっただけで戻っては来ている。
 問題なのは、「不在で本人が受け取らず、そのまま戻ってきたこと」である。
 イベントを主催するからには、郵便物は全て確認するのが「義務」ではないか?
 いついかなる連絡が来るかもしれないのであるから、郵便はもとより、受け取る体制を表明しているメールも、当然受け取る事が出来るようにしておかねばならない。そんなことは「当たり前」ではないか?
 いつから「小規模なイベントでは、内部の事由で連絡を遅らせても良くなった」のか?

 「エンブレム」主催者の許せない所は、一度ならまだしも、二度やったことである。
 一度は仕方ない。(「初めて」という部分をやけに強調した手紙がきたから、)不慣れなのも大目に見よう。
 だが、失敗をきちんとフォローしリカバーしようという姿勢が感じられない。
 この参加費云々の件とは別に、ホームページのこともある。新規サイトが何時の間にか立ち上がっていたのだが、連絡は全くなかった。最初に送った申込書には、こちらのメールアドレスだって書いてある。
 にも関わらず、新たにサイトを立ち上げた際に、何の連絡もなかった。
 つまりそれは、この主催者が連絡を怠ったか、もしくは意図的にうちに連絡を寄越さなかったか、もしくは連絡一覧から漏れたか……何にせよ、ロクなもんではない。どの事由であっても、もう信用はしない。
 私とて失敗はする。同人コーナーの冒頭にIEでのエラーの件が書いてある。この件もそうだが、少し前に同じソフトでデュプリミスがあって、その件の対応をしたばかりである。こちらは出来るだけ迅速に対応して事無きを得たが、メールでやりとりするとさすがに早く解決する。このデュプリミスの件も、全てオンラインで解決した。
 せっかくメールアドレスがあっても、「返事をしない」のでは仕方がない。
 そう、考えてみれば、最初にメールで問い合わせてから一週間経ってからなんだよな、エンブレムから「手紙」で返事が来たのって……

    もうこの件はこれで終わりである。これ以上何か書いたところで、今更参加できるわけでなし、参加したいとも思わない(もちろん、先方が今までの経過を説明し、謝罪してくるなら、こちらも話を聞く用意はある)。
 先日の事例のように、友人同士が諍いを起こしてしまうことは非常に悲しい事ではあるが、見知らぬ同士でこういった事件が起きると、一方的な恨みや嫌悪が生じる。下手をすると、知らない所で見知らぬ相手に恨みを買うことにもなりかねない。
 おそらく、エンブレムの主催者も、私がこういったことをオンラインで書いていることは知るまい。自分が何の気なしにやったことで、こちらがどう思ったかも、おそらく彼らにとってはどうでもいいことであろう(知れば、少なくともいい気分ではなかろうが)。
 ただ、私はこの一件において、エンブレムというイベントの主催者に対し、多大な不信感を抱いたことは言わずにはいられない。
 これが、こちらに明らかに非があってこのような不参加、という事態に至ったなら、私とて一応社会常識をわきまえていると思っている「大人」のつもりなので、ここまで非難を繰り返したりはしない。せいぜい、掲示板とここにちょこっと書く程度で済ませたであろう。
 が、今まで様々な大小イベントに申し込みをしたが、ここまで対応が酷かったのは一件もなかった。
 であるから、警告の意味も込めて、敢えて書かせてもらう。
 「連絡も期日通りまともにやれないイベントは、出るに値しない」。

まだまだ続くよ。