・6/24
飛ぶが、サンシャインクリエイション12である。
本日は赤爆・りろ・七海各氏もスペースを確保されたので、私も一人で参加である。
お隣さんの「DELTA BOX」の人は、一人で来るのは初めてだったらしく、不安そうにしていたが、彼の両隣(片方はうち)とも同じ状況なので、なんか安心したのかどうか。うーむ、わしは一人が多いから、こういうの普通やってんけどなあ。ともかく新作交換をして頂きました。
今回一番大きかったのは、初めて「完売」が出たことである。
持ってきた数量自体が少ないこともあるが、先のレヴォで出した「グラップラー真牙」が、2時過ぎ頃完売した。
♪完売〜今君は人生の〜大きな大きな舞台に〜立〜つ〜♪ってな気分ですよもう。
お隣(DELTABOXさん)はいつものことらしく、50だ100だと売れているし、1時前には一種類なくなっていた。
だが、うちにとっては2年ちょいにして初めてのことである。
まずは第一歩、というところであろうが、目にみえない後押しになることは確実である。
自分のこのやり方でも、それくらいはやれる、ということが解ったのだから。
今回は出る時間が遅かった(1時ちょい前〜)ので、あんまり見てまわってはいない。まずは来てるのがわかってる同じホールの赤爆氏とりろ氏に挨拶。続いて七海氏捜索。カタログを買いそびれて場所不明。確かBだったはず……よかった、いたいた。
最近見てまわっても、本も買えるとこでしか買わなくなった。列があって見えないと、それだけで「もうええわ」って次行くもんな。諦めが早いっつーか年寄りっつーか。一人だとあんまりスペース空けてられないしね。
戻ってしばらく待つ。そこそこ出る。クレームの人くる。CDの焼き抜けがあったようだ。いかんのう。
3時近くなって七海氏来る。しかし今日は赤爆氏らとコミケでの委託の話があって、ラストまでいなければならない。しばし語って今日はお別れ。
んで、終わった後、赤爆氏・りろ氏、富山から来たmasa氏ら他計6名で、まずは絶唱カラオケマン。セガカラが良かったが、空いてない。ギーゴは「をたカラ」の聖地だからのう。3時間熱唱の後、飯食って解散。
こんな具合で終わったが、最近ちょいスケジューリングが厳しい。この日のサンクリも、完徹で参加と相成った。今回分量を増やしたことと、ソリティアさえなければ(笑)。
しかし完徹でも、イベントではテンション高いままなので、眠くなるようなことはなかった。不思議なもんだ。むしろちょっと眠ったりすると余計に辛かったりするから。
さて、次のイベントは……来週かい。コミックワールド萌4。
前の一件以来、都産貿イベントは勝手知ったパソケ以外は十分警戒しなければならんと思っていたのだが……まあここは4回やってるし、デリーター主催だから返事がないとかバックレなんてことはないと思うので、よしとした。
……思い出すはエンブレムの一件。同人イベントの失敗が最悪の形で出てしまった好例である。他のイベント主催者の方々は、もしこの例をご存知であれば、このような対応だけはなさらないよう、切に願うのみである。
巨大すぎても混乱、小さくても混乱、中規模でもそれなりに混乱……まあ、イベントと言うのはそれを楽しむものなのかもしれないね。
来週の萌4が終わると、次はいよいよコミケ。1999年の冬以来である。
本はスケジュール的に無理があるので、コミケ後のレヴォ目標、もしくはサンクリでいこうと思う。ただこの二つは抽選だからな……もしかして外れたりすると痛い。外れないよう祈ろう。
今計画中なのは、「素子ショートカット化祝」である(笑)。
いやあ、今まではラブひな言うたら、素子としのぶの双璧だと思っていたが、しのぶは高校生になっちゃうし(苦笑)、素子は性格的に非常に好きなのだが、ロングヘアが描きにくくてしかたなかった。
だが! 遂にショートカットになって以降、素子にグンと傾いた。あのサービス精神溢れるアクション(笑)といい、姉ちゃんとの掛け合いといい、これは好感度急上昇ってやつね。姉ちゃんの名前も判ったし(「鶴子」だそーですが……ううむ……)
惜しむらくは、素子の表情って、一歩間違うとなんか可愛くなくなるんだよな……難しい……しのぶは簡単なのに……(苦笑)。
てなことを考えてます。ダメ人間な。
・7/1
「コミックワールド萌4」である。
まあ、さほど期待して行ったわけではないが……まあこんなもんなのだろう。
雰囲気としてはコミックライブ系統と似ている。さしずめデリーター版パソケ、といった感じだろうか。場所も場所だし。
だた、上は相当混雑していたというから……ううむ、これなら上の「ふぇち×ふぇち」に出ればよかったかな。まあ今更言うてもしゃあないわ。
でも都産貿イベントは、エンブレムの一件があって以来、どうも警戒してしまって、回数重ねてるとか知ってるとこがやってるとか、主催が信頼できるかどうかのチェックが厳しくなってしまっている。
元々都産貿でやる規模はせいぜい多くて一つに200前後。そんだけいたら大繁盛。100ぐらいならまあ普通だろう。その意味では、都産貿イベントは一般の反応を見る場より、知り合いサークルと帰りに飯食って秋葉寄って……というサークル交流のための場と考えるのが妥当なのだろう。それもイベントの一つの考え方ではなかろうか。
それはそうと、先日米国連邦高等裁判所が、マイクロソフト(以下M$)に対して出された地裁の会社分割命令の再審理をするよう判決を下し、命令を却下した。
突然何を書き出すのか、と思われるかもしれないが、今M$がやろうとしていること、やっていることを考えると、これはオウムに対して破防法を適用しないのと同じレベルの法的危険性を、我々に対して示していると考えなければならないからである。
オウムと比較するのはどうか、というところはさておき、これがM$の今後の戦略推進と我々ユーザーへの重大な影響を与えることを、我々は知っておかねばならない。
具体的に何が危険なのかと言うと。
1:今後、Windowsの販売形態が、売り切りから「使用権購入」という形になる。
2:「.NET」構想に否応無しに荷担させられ、個人情報をM$に提示しなければならない。
3:M$製品と競合するソフト製品に対しては、性能の保証が出来ない。
4:IEやOffice経由でクラッキングやマクロウイルス感染の危険性が増す。
5:「Passport」によって、M$が全てのWinユーザーのネット環境を制御し、パソコン情報も取得する。
……等など。
まだあるが、我慢ならんとゆーか「ふざけんな」はこのあたりであろう。
1。これは業界でいうところの「ASP(アプリケーションサービズプロバイダ)」をM$が目指しているという事である。
ASPになることのメリットは、海賊版に悩まされることがないことである。全てのソフトがオンラインで提供されることになり、ソフトはネットワークに接続されて認証されたマシンだけが使用できる。
5の「Passport」認証技術を利用してこれを行えば、全てのWinユーザーを自分の手で完全制御できる。一年なら一年ごとに、使用料を徴収できる。これほど都合の良いことはない(もっとも、これをM$一社でやれば独禁法や公取法(アメリカでは反トラスト法とも)違反に問われようが)。
もっともそこまでやるには、全てのユーザー(パソコン)がブロードバンドでオンライン常時接続されていることが前提であるが、現実アメリカでも未だモデムでしかネットへ接続できない場所は多い。インフラ構築がそれより10年遅れている日本では尚更である。
昨今やっとADSLが盛んに宣伝されているが、あれはNTT基地局から約5km以内しか適用(接続保証)されないサービスだ。地方では、まだまだ高価な衛星インターネットサービスでも使わないと、そんなのは無理無理無理。
であるから、その代わりに、M$はXP以降のWinに、マシン構成から不正コピーかどうかを検出する機能(プロダクト・アクティベーション)を取り込むとしているが やはりM$のやることはヌケているというか非現実的というか。
実はこの機能、すでにOfficeXPで採用されているのだが、これですでにマシンのパワーアップをしたら「不正コピーです」とか言われて起動しなくなった、という戯けた報告が米国では起こっている。
ユーザーがマシンをパワーアップする可能性を、M$は全く考慮していなかったのである。アホちゃうか。アホちゃいまんねんパーでんねん。パァー。
これがOfficeならともかく(俺はOfficeを使うことの恐ろしさ愚かさを身に染みて知っているので、もう一生自分のマシンでは使わないことにしている)、もしWinで起きてごらん?
仕事が出来ないとかではなく、ネットにも繋げない、オンライン関係は全滅。M$に電話して、解除方法を確認しなければならなくなる。しかも奴らのサポート対応はすでに判明している通り最悪で、すぐに動かせるようになる確率は半分以下であろうと推測される。
本社体制がそんな状態なのに、制限だけは増えていく。しかも非現実的な制限。
必要な対応ソフト(含むゲーム)がこの上でしか動かないのでなければ、とっとと乗り換えたいのだが、そうもいかないのもまた現状。
こうなれば、意地でもXP以降にはアップグレードはしない、という方法も選択肢としてはあるが、それではいずれ大半のソフトが使用不能になってしまう。
まあ現実的には、それ以前にユーザーの反発が大きいであろうことから、この機能については実装されないか、実装されてももっと融通の効くシステムになろうが。
2。「.NET」構想て何? まずはそれを問いたい。
毎度毎度M$のやることは訳判らない上に意味のない、混乱を増長するだけの頭の悪い方法ばかりである(こんなのはM$に限ったことではなく、オラクルやサンだって、もう少し頭はいいが似たようなことはしてる。しかしM$のやることは、業界一頭が悪く私利私欲に塗れた汚いやり方である)。
具体的には、これもやはり5の「Passport」へと繋がる。
ではこの「Passport」っちゃ何か?
これは、外国へ行ったときのパスポートと同じような働きをするものだと思ってくれ。つまり、外国ならぬオンラインで、これを個人認証システムとして標準化したい、とM$は考えているのである。
結果、どこへ行ってもPassportで認証され、毎度毎度M$へ認証確認がいくことになる。そのためには、M$に個人情報を提示して、保証を取らなければならない。何かを申し込んでも、オンラインショッピングをしても、M$が全て関わるのだ。
国でさえ個人情報をまともに管理できないのに、マーケティングという利害の絡む一企業に、それが出来るのか(まあ、信用を売り物にするところもあるが)? しかもM$の管理体制が信用できるわけがない。「個人情報は一切漏らしません」と言うだろうが、じゃあ漏らした情報を徹底的に回収して、それによって受けた精神的苦痛に対する慰謝料の支払いにM$が応じるか?
答えはNOである。こんなことM$がするわけない。しかも事実上、漏れた個人情報はオンラインに限らず、名簿屋みたいなのが存在するぐらいだから、回収は不可能である。それに関しては私も痛い目に遭っているので、外部に個人情報を漏らすことに対しては非常に注意している(この件に関しては、郵便局ですら信用ならないのだから、実際は何を注意しても無駄だと言えば無駄なのだが、それでも意識するとしないとでは大きな違いがある)。
3。競合製品に対して、M$が何をしでかすか解ったものではない。
ブラウザ戦争では、ネトスケープナビゲータ(コミュニケータ)に対して、意識的に遅くなるようなコーディングをWinではしていた、などと指摘されているのも、M$の体質を物語っている。自社製品を売り込む為なら、裏で何をしでかすか判らないのがM$の、広く言うなら独占企業の体質である。特にソフトでは、何かされたとしても簡単には発覚しないし、調査にも時間がかかる。しかもそこから、他社製品の妨害をしたという事実を証明するための調査、裁判まで行うと、今のM$対司法省の裁判のように、非常に長期化し、その間に独占力が強化されてしまう可能性もある。
それだけではなく、OSバンドルを傘にきて、他社製品バンドルを妨害したりなど、マーケットでも平然と違法行為スレスレで動き回る。
4。最近流行の「マクロウイルス」は、世界のシェアの9割を掌握しているというOfficeに搭載されている「VB(ビジュアルベーシック)エンジン」が発病原因である。これだけシェアが拡大してしまったからこそ問題になっているのだが、私のマシンにはOfficeが入っていないので、マクロウイルスは全く脅威に値しない。発病のしようがないからである。
しかし、M$製品で固められたマシンでは、容易にそれは発病する。しかもVBエンジンは、OSレベルの操作が可能なのである。それがために強力なアプリケーション足りうるのだが、はっきり言って副作用が強すぎる劇薬である。危険性に目をつぶってまで使えるものなのか、と言えば、実はそこまでしなくても十分な性能はある(それは認めよう。シェアを取っているのは、単に汚いマーケティングと独占力だけの話ではなく、そこそこの性能は基本的に備えているからである)。
VBは、アプリケーション開発を変えたと言われるほど、簡易にアプリケーションを開発できる言語である。C++などと比較すると言語仕様も簡単であり、Office製品に組み込むことも出来たり、インターネットアプリにも対応している(これにはNT系サーバが必要)。
が、利便性をまず追求した結果が、世界的に大問題となった「メリッサ」などの新しいマクロウイルスという新種の害悪を生み出したのである(あたかも日本の社会構造を見ているようで、気分の悪いことこの上ない)。
そして5。
はっきり言って、M$は信用ならない。「信用して」と一方的に言われただけでは信用するのは無理。今までの実績からしても、信用ならないことは証明できるが、信用できることを証明するのは非常に難しい。というか不可能。大企業だから信用できる、などというたわけ者は、意見を言う資格もない。少しは勉強せえ(こういうのがまだいるから不思議だ)。
そんな信用ならない企業に認証がすべて委任されたとしたら、どうなるか?
自社に不利益な相手には、認証情報の改竄までやりかねない企業なのだから、こんなものには手を出さないことである。
とにかく、コンピュータ業界の信用は、実績が全てである。
その実績において、「信用ならない」というレッテルをすでに貼られているに等しいマイクロソフトを信用する、などという愚を犯さぬよう、これを読んでいる諸兄にはご注意申し上げる。
まだまだ続くよ。