同人道(その8)
・2002年(平成14年)・その2

・6/20
 ここもなんか人目につかないように書いているのもナニかと思い、タイトルもちょこっと変えてみようかと。書く内容も、同人に関係ないものも増えてきたしね。どうせ進むはオタク道(オタクタオ)。

 6/16は、サンクリ16へ出展。サンクリは4に初参加して以来、そろそろ二桁参加の大台に乗ろうとしている(委託含む)。結構大型のイベントで、これだけ出てる(出られる)のは数少ない。
 んで、まぁここも例外ではなく、色々な問題を抱えている。アンケートには「サークルの先走り買いをどう思うか」という項目があった。つまり、参加サークルが、一般入場を待たずして、先に買い物に走っている(先に並ぶ)という状況のことだ。
 このサークルというやつの中には、ダミーも混じっている。ウチの隣も、右隣はオフ誌が並んでいてまともな活動をしているとこだったが、左は……コピー誌こそ置いてあるものの、開始直後から3人いたうちの2人は買いに走り、1時間後には数人が集まり、買った本を仕分けしていた。仕分けが終わると、とっとと撤収。
 そりゃ確実にダミーだろうお前ら。

 このダミーサークルってやつは、どうやっても潰せないものだ。全ての関係者の住所氏名が判明しなければ、ダミーはまたどこかで生まれる。
 もちろん、ダミーを見破る方法はある。ダミーが対策を立てるのであえて書かないが、イベント関係者でなくても、ちょっと考えれば、通常のサークルとダミーの違いはわかる。申し込み書を見ただけである程度見分けられるというのは本当だろう。多分、俺にも精度こそ高くはなくても、ある程度は見分けがつく。
 が、一概にそればかりではないというのも、ダミーの困ったところだ。
 例えば、便乗ダミー。メンバーの一人は確かに活動しているのだが、それに付属してくる「買い物目的だけ」のサークル参加者である。これは、申し込みが実際に活動しているだけに、如何ともしがたい。
 また、連鎖ダミーというのもある。決して同じ申し込み者では申し込まず、次々と違う名義で申し込みを行い、イベント側のチェックをかわす。知能犯だ。特に一括購入では利用されやすい形態だ。
 現実、こういったダミーは完全に防ぐことはできない。確実に判別する方法がない以上、むやみに切れば、真摯に活動に取り組む人々の妨げになってしまう。

 まぁダミーなら、主催者側が切ったとしても文句は言えまい。
 しかし、主催者側の意図不明のまま切られるのは、はたしてどうか?

 これは、日本最大かつ世界最大のコミックイベントであるコミックマーケットのことである。
 参加者があまりに多数で、三回四回に一度しか当選しない、というサークルも数少なくない。とくに零細・個人サークルではその傾向が強い。
 コミケ自体も、「アマチュアリズムを重視する」とかいうお題目を掲げてはいるが、実際のところ、企業スペースなどの商業的なものもとりこまなければやっていけない。アマチュアリズムは理想ではあっても、現実ではそればかりではやっていけない面があるのも解らなくもない。
 しかし、「三回に一度ぐらいは出させてあげる」ようなことを匂わせておいて、その実零細サークルなんか落ちようが知ったことじゃない、という現実は、大企業の「殿様商売」的な匂いがくっきりと漂ってきているように思えてならない。
 それが結局、大手サークルが常に壁もしくは島の端という絶好のポジションを維持し続けられる現実であり、零細は連続して何度も落とされる、という現実なのだ。

 米沢氏がそうだとは断言できないが、彼もそこまでは考えていられないのは事実であろう。しかし、コミケというイベントにサークルとして出てみたいというのは、同人に携わる者なら誰でも考えるし願うこと。
 その点を斟酌しているかどうか不明な現在の管理方法は、決してベストとは言えず、しかもベターですらない。一部分の大手のみが制度的利益を享受する、いわば日本の政界や官僚システムと同じなのである。
 どうも、制度的に特権が集中すると、そこにいてそれを行使し得る者は、それが「自分の特権である」ように勘違いするのであろう。
 我々は準備会へ貢献するために活動しているのではない。自身のために、またはそれを待っている人々のため(、もしくは少々の利益のため)に活動するのであり、サラリーマンのような存在ではないことを、準備会には理解しておいてもらいたい。
 そして、アマチュアリズムという旗印に基づいて、また連続落選サークルには救済措置が施されると明言しているなら、「平等な機会配分」を行ってもらいたいと思う。

 前にも同じことは書いたし、毎年この季節になると同じ事をいってばかりというのもひがみっぽくて何だが、あまりに連続落選が続くとそうも思いたくなるのだ。

・7/7
 あなたは、普段話すときどうしゃべっているだろうか?

 様々な人と話すと、時々「お前、発音おかしいんちゃうか?」と思う人がいる。
 それは、方言のような地域イントネーションではない。
 「日本語としての発音」が変なのである。

 これは、必ずしも自分の周囲だけのことではない。  テレビなどのメディアにしても、「それはおかしいだろう?」というイントネーションの使い方が時折見られる。

 例を挙げよう。
 皆さんは「北斗の拳」をご存知だろうか? まぁ詳細は知らなくとも、名前ぐらいは聞いたこともあろうし、ケンシロウという主人公の名前や「お前はすでに死んでいる」という名セリフも聞き覚えがあると思われる。というか、そういう前提でここでは話をさせてもらう(笑)。
 もうかなり昔になるが、北斗の拳もアニメになった。あの残虐シーンはどうなるか、各方面でもかなりもめたようだが、無事アニメもスタートした。原作とは違う部分でも色々楽しませてくれた。
 が、あれで一つ、ずーーーーっと違和感が拭いきれなかった単語がある。
 ケンシロウの兄であり、最大のライバルでもあった「ラオウ」の発音である。

 ではあなたが「ラオウ」と発音するとき、どう発音するであろうか?
 「オウ」と先頭にアクセントを置くか?
 「ラウ」と真中にアクセントを置くか?

 実は、この二つ、アクセントで意味が違ってくる。
 日本語に限らず、自然言語には「同音異義語」というのがある。同じ音で意味が違う単語のことだ。これを区別するには、文字をみるか、前後の文意で判断するか、もしくはその単語のアクセントで判断するのである。
 上の「ラオウ」の場合、前者、先頭にアクセントを置く(もしくは、平坦にアクセントを付けない)場合、これは人名などを示す。
 つまり、この単語が一つの塊であることを示すアクセントなのである。
 対して後者、中央にアクセントを置いた場合。
 これは「オウ」が一つの意味になり、「ラ」で意味的に一区切り入れる場合のアクセントなのである。
 この場合、普通に日本語で考えたら、「ラ」という国の王や商品名のラ王(ラーメン王の略?)という意味になる。

 しかし、アニメ版での「ラオウ」の呼び方は、全て後者に統一されていたのだ。
 これを、誰も変だとは思わなかったのだろうか?
 これは、「ケンシロウ」(平坦なアクセントなし)を「ケンロウ」という呼び方をしているようなものだ。
 こう呼ばれると、前者は名前のように聞こえるが、後者は「ケン・シロウ」という別人のフルネームのように聞こえはしないか?

 もう一つ最近耳にしたのは、「仮面ライダーアギト」のケースである。
 この「アギト」というのは、漢字で書くと「顎(あぎと)」である。つまり、アクセントの置き方で固有名詞になったり「顎」という体の一部分を指す単語になったりするのである。
 これも、仮面ライダーなら「ギト」であり、アゴなら「アト」(もしくは「アギト」)と発音するのが、日本語の意味合いからは正しい。
 これは友人のやりとりを聞いていたのだが、片方は前者、片方は後者の発音で話していて、決してその言い方を変えようとしなかった。それでいて、互いにそれをどう思っていたかしらないが、「その言い方変じゃねえ?」とかいう言葉は出てこなかった。
 言葉の音に鈍感だからなのか、それともあえて言わずにいたのかは判らないが、一人は職業物書き(こちらが私の言うところの正しい発音をしていた)で、言葉に鈍感なはずはない。それとも、文章表現と音は別物なんだろうか? 今度聞いてみよう。

 もっと簡単な例では、「は(橋・端)」と「し(箸)」、「あ(脚)」と「し(葦)」などもある。

 文化が変われば日本語も変わる、という文化学者もいる。しかし、まだそこまで日本語は変化してはいない。
 新しい言葉には新しい表現も生まれようが、上の例は決して新しい表現でもないし、むしろ基本的な日本語の区別の方法である。
 文章で書くと解りにくいことではあるが、実際に発音してみれば、違和感を覚える人も多いはずだ。意味的なものまで考えてもらえれば、こういうものこそ「日本語の乱れ」というに相応しいのではないか、と思った次第である。

 そう書いて、自分が適当な文書いてたらシャレになりまへんな。

・8/13
 さて。夏のコミケも終了した。
 どうやら今回は、さしたる混乱もなく終了したようだ。
 相変わらず色々な問題を抱えながら、綱渡り的運営ながら、ともかく開催にこぎつけ、なんとか無事終了した。いつまでこんな状態が続くか不明であるが、このような状態がそうそう続くものではないと思う。早いところこんな状況は改善されるべきなのだが……まあ、私には提言するぐらいしか、今はできない。
 しかし、今回はちょっと体制再考に進展があったかな、と思わないでもない。
 今回のコミケットプレスの特集は「危機管理」であった。これは、確か一昨年の夏あたりにアンケートに書いた「危機管理体制とかどないなってんねん」という項目に対する返答と思われる。
 別に私の質問に答える形というわけでもなかろうが、昨今の事件多発に関係して、これは内部でも確認してアピールすべき点であると感じたのだろう。こういうリアクションは歓迎すべきものであるゆえ、この特集は評価すべきものである。是非精読されるよう願う。

 ここ3回は委託という形での参加であり、どうもまともに作品を出せない状況が続いている。
 しかも今回は、仕事の締めがコミケと重なり、先月から地獄のような出勤体制が続いていた。そのせいで前日まで何も出来ず、新作どころの話ではなかった。去年作れなかったうちわを作ったぐらいで、今出したかったアニパロCG集も結局次に回さざるをえなくなった。まぁ次のサンクリはギリギリ放映中で、10月のレヴォでもまだ時期は外さずに済む。
 たまーにやりたくなるアニパロは、いつも時期を外すことが多い。いや、原因は判っている。
 「萌え」が後からやってくるからである。
 最近、見始めた瞬間「萌え。決定」と即宣言出来る作品が非常に少なくなった。もちろん、そう決められるほど事前に情報もないし、やはり実際に何回か見てみないとなんとも言えない。
 が、私がパロをやる場合には、事前に下調べを十分入念に行ってからでないと出来ないのだ。

 私がパロディをやる場合、次の手順を踏むことが多い。
 0. 降りてくる(笑)。
 1. 作品を読み込む/隅々までチェックする。
 2. 設定は全て確認する(名称、背景、キャラ相関関係など)。
 3. キャラの練習(顔の造作の特徴のみ。身体は同じなので)。
 4. シチュエーションの設定。この時点で1・2が生かされる。
 5. 小説形式でショートストーリーを書く。
 6. 原画。
 以下略。

 で、「降りて」きたあとから原画を描くまでの時間が長すぎたり、ラフで満足してしまったり、途中で萌えが萎えてしまったりすると、パロディとして成り立たなくなってしまう。また、時期的にいいイベントに外れたりなかったりした場合も同様である。
 まぁ元々ウチはオリジナルメインであり、そんなにパロディに重きは置いてない。今までやった主なパロも、すぐに出るのは「ラブひな」と「学校の怪談」ぐらいか(ちなみに「グラップラー真牙」はオマージュであってもパロディではない。タイトルはパロだけどね)。
 オリジナルメインといっても、色々やり方はある。
 絵的なものを追求するだけ、ストーリーも創作する、背景から何から何まで全部設定した上でマンガとしても完成させる、など人それぞれだ。
 私の場合は、その全てを探る。絵的なものも、話も、マンガとしての進行も考える。もちろん、それが出来るかどうかは考慮していない(苦笑)。
 しかし、絵的なもの、話作りのノウハウ双方を一応身につけてしまったからには、その両方が生かされる創作形態がもっとも望ましくなるのは、ごく当然だ。
 しかもそこに、かつてTRPG製作で鍛えられた設定マニアの血が加わると、もうこれはどうしようもないというか、如何ともしがたい「完成度追求マニア」となってしまうのだ。
 残念ながら、絵的な追求は未だ発展途上であり、他人に見せることは出来ても、誇ることが出来るまでにはまだ至っていない。

 仕方ないので、現状のような形態でやらざるをえない。現状の形態が最良とは言わないが、なにしろこれで食っているわけではないので、そのために時間を全てとるというわけにはいかないのがネックなのだ。
 これで食えるようになれるのが理想的ではあるが、そのためには技術を高める時間が必要だし、一石二鳥としたいならこれで食えるようになるのが一番だが、そのためには技術を高めるための時間が必要で、その必要な時間を捻出するにはそれを支える経済的裏付けが必要で……と、結局「金が有れば全て解決」という、誰もが抱える問題点へ行きつくのだ。
 思えば、過去そういった時間がなかったわけではない。今にして思えば、その時にムダに時間を費やしたのは痛恨の極みだ。

 それはともかく、パロディというやつにも良し悪しはある。
 パロディのみ、というのは、つまりは「他人の作品に依存している」ことである、と私は考える。
 なにしろパロディとは、他人の創作品がなければ成立しないからだ。
 しかし、「他人の作品を手本にせよ」とは、マンガ創作講座などではよく言われる手法である。
 その目的は一つ、「上手い他人の作品を技術的な向上のために吸収する」ためである。
 だから、今でもパロディ同人作家の質は結構高いように見うける。元の上手い作品をマネしているのだから、自然と上手くもなろうというものだ。
 しかし、そこで問題なのは、一生パロディばかりやっていても、そこから先はないということだ。
 例えば、そこで認められ、プロとしてやっていくことになったとする。プロの仕事は、パロディだけではない。むしろオリジナルを中心に展開する。
 そういったときに、単なるイラストや焼き直し程度のパロディしかしたことのない、絵だけは上手い作家は、プロとして長くは持たないと思う。
 マネばかりしていることで、その作品のコピーは上手くなるだろうが、オリジナリティがそこ出せなかったら、結局は縮小生産品で終わってしまうからだ。
 実は、こういった話を、とあるCG関係の仕事をやっている人物の嘆きとして、人伝に聞いているのである。友人の後輩であるのだが、彼は主に鍵系のパロでそこそこ名の知れた同人作家で、仕事でゲームCGの塗りをやっているという。
 しかし、彼は同人ではずっとパロのみでやってきて、オリジナルをやっていなかった。
 結果、仕事でオリジナルCGを依頼されたとき、描けなくて非常に苦労した、ということだった。
 パロディばかりやっている弊害は、まさにこれだと思った。
 彼はすっかりオリジナルキャラが描けなくなっていたのだ。
 作品にハマるのはいいとしても、そこで他人の作品に依存しないオリジナリティを忘れては、プロとしてマズいのではないか?
 せめて同じパロディをやるにしても、必ず自分の色を出す。元の作品にあるものだけを使うのではなく、名にか自分のオリジナルの設定など何かを加える。
 それが、「作家」としては必要なことではないかと、私は思う。
 一意見ではあるが、どう思われるだろうか。

・9/24
 サンクリが終わり、レヴォの準備をしている最中である、
 とりあえず、サンクリには新作「Amajor」を出した。上記で批判めいたことを書いたあとのパロディである。時期的にラストであるので、今回のこれがラストチャンスに近いと思っている。
 無事、秋のこのイベントに当選したはいいが、二つの間がたった2週間しかないということと、それまでの準備期間が非常に短かったということで、質的にはあんまり誉められたもんではないかもしれない(そんなことを言うと買ってくれた人に申し訳無いのだが)。

 どーもマイナーキャラ好き体質が抜けないらしく、今回もまたやっちました(笑)。
 あずまんがでも、榊・よみはまぁいいとしても、あとのセレクトはどーにもこーにも(笑)。
 イチ押しは実はよみだったりするし、次点がかおりん+千尋ペア。大阪はボケ素材としては最高なんだが、エロには向かないってのが難点。
 まぁ作者が元々ギャグ作家なもんで、本来エロ向きじゃないんだけどね。
 HUNTER×HUNTERはまぁ、作者自体「幽々白書」の時からずっと見てるもんで、ネタ候補にずっとあって、今回やっとお目見えである。多分次回はマチ……やれれば。
 それよりも何よりも、レヴォの準備だよ。
 今BudTasteの1.5をやっているが、出るかどうか……はかなり微妙。出ればいいなーつーより、ほんとは冬コミに向けてじっくりやりたいなーというのが本音ではある。あーその前にコミティア……ってまだ申し込んでないんだよな。どーすっかなー。
 ……とりあえす色塗ろう。線画も残ってるし……はぁぁん、これがいっちゃん手間かかる……

・10/8
 レヴォも終わったことだし、一休み一休み……とか言ってられない。
 なんつっても、レヴォでハンパなもので出してしまったので、修正版を早いとこリリースしたいのである。
 あーでも、もうすぐ「サイト開設3周年記念」なので、そのための絵をなんか仕上げねば……でもなあ、ペース上がってきてるんだよねー、10000カウントごとっていっても。つーか30000の時持ち越しすぎ。まーありゃー仕事が悪いんだが。
 んで、一つ考えているのが、なんかWebゲームでも作ろうかと。
 いや、作るといっても、既製品を借りて組み立てようとしてるだけ。
 一応候補は有るが、どうしようか……と思案中である。
 実はそんなこと書いてる場合でもない。書いてはいるが、こいつ未だうpされてないのよ(苦笑)。
 もう夏コミ終わってんじゃん。サンクリ終わってんじゃん。レヴォも終わってんじゃん。何やてんのよ俺。
 ああ、そんなこんなやってるとあっという間に10月末なのね……

 さて、近頃ネットでムービー拾いを始めた。困ったことに、これが何とも、集め出すとキリがない。しかも集めると、揃わないとキモチワルイ。判るよね? コレクター魂ってやつさ。
 だがしかし、初めてエロアニメ見たのは「く○ぃむレモソ」だった俺の世代からすると、何ともまああるわあるわ。OVAまっつぁおよ。いや、固定ファンのいるOVAも堅いんだろーけど、こっちは確実な購入層がいるしなあ。しかも最近はDVD。LDみたいにかさばらないし、思ったより画質も向上している。
 ……とはいっても、あのチラチラモザイクは健在ですがね(苦笑)。
 なんかねー、漫画の世界でもエロマンガがかなり量出てるのと同じで、市場がもう形成されちゃってんのね。ほとんどエロゲのOVA化とはいえ、こんなに出るのはそれだけ利益が見込めるってことで、多分下手なOVAやるよりはずっと儲かるんじゃなかろうか。
 つっても、ちっこい画面のあれ見ただけでも判るんだけど、どーも質的にはイマイチっつーか、TV版アニメと比較しても、作画が「ちょっとマテ」なんてレベルのもあったりする。
 あのなあ、エロゲは「絵が命」だぞ。シナリオがヘタレでも、絵がよけりゃあそれなりに売れるんだ。特定の原画マンファンだっているぐらいだからな。
 それをだねえ、なんかヘタレな韓国風のヘナアニメでさあ、抜けるわけねーべよ。
 ピンパイ系のは「同級生」とか初期の頃は色々言われたが、数本見て今でも言われるだろーなあ、と思ったら案の定だった(苦笑)。
 他はどこが制作してるのかよくわからんのでなんともいえんが、なんか作画はどこも同じトコがやってんじゃねーかって思われるほど、似たような「作画のクセ」みたいなもんがある。なんつーかね、某板風に言ったら「おまえシャセーするとこ見たことねーのかよプッ」とか「ドーテーが描くとこーなるよな」とか、まーそんな感じかねえ(苦笑)。
 実際、動きとして見たら、質はあまり良くない。近頃の若い作画マンは、アクションは上手いが普通の動きは今一つ力が入らない。アクションなんてのは、普通の動きがまともにこなせてから覚えればいいことだ。それともアレも半島作画なんかなあ。なんだかなあ。それは作画監督がキチッと直さんからいかんのとちゃうか。
 微妙な動きにリアリティないのが多いってことは、安く上げて高く売る……ってそれかい? OVA一本で¥5000〜¥6000ぐらいだろ? 通常のTVアニメが同じ価格で4本ぐらい入ってることを考えれば、4倍金かかってるってことで、経費倍にしても十分ペイするんちゃうんか?
 まぁ粗製濫造で売上が落ちて、とかじゃあ自業自得なんだが、タイトルを売れたものに限定したとしても、出来上がりがなんかヘタレじゃあな……。
 細かい演出を少し変えるだけでもえらく違うと思うんだがなあ……おまいら、作画と演出手ぇ抜いたら、OVAはおしまいやぞ。
 そんなもん、TVアニメ見たって判ることだろうよ……情けないのう。

・10/28
 サイト開設3周年+40000カウントが同時にきた。
 いやもうね、ここまできたかと。長かったけど、いろいろやってきたよね、と。
 サークル立ち上げから遅れること半年、専用サイトを立ち上げたが、一万超えるのにも結構苦労したね。なんせ、オリジナルばっかでパロも少ないし、純粋に絵的レベルだけで勝負せなあかんからね。まぁ妥当な水準だったのではなかったかと。
 一方では開けた瞬間一日数千とかいうサイトもあるようだが、まーすでに有名な同人作家だったりすりゃあ当然かねえ、というとこで。
 んで、カウントが上がるにつれ、周囲の反応も変わる。
 2年目からは、「登録しませんか?」とゆー画像系サイトのお誘いも増えてきた。30000超えたあたりからは、(色々なとこに声かけているのだろう、)ケータイエロサイトの絵を描かないか、とゆーのもあった(そのときは仕事が押していて、引き受けることは出来なかった)。
 よー考えたらリンクも結構増えた(つーても自分からリンクが多いけど)し、「リンクしてええかい〜?」なんてのも来るようになった。多少は知られてきたんか?というところで。
 画像系掲示板を回るようになると、突然自作絵が出て来たりして、えっらい気恥ずかしい思いをしたこともある(苦笑)。
 とりあえず、このまま少しずつ地道な活動をしていくことで、まずは目標10万かな。
 それまでやってられれば……という条件付きだが。

 なんで条件付かっていえば、そりゃもう、この11月に改悪されようとしている、児童ポルノ禁止法案があるからである。
 特にうちはモロ引っかかるから、もし改悪が決定したらサイト閉鎖はまず免れぬ、というところなのである。
 だからって、今更お姉ちゃんサイトへ鞍替えも出来ないしね……したくないしね……だんだん少女がいい具合に描けるようになってきたのに、それを捨てる気はないしね。趣味嗜好なんてそうそう変わるもんでないし、そもそも法で規制したら、北朝鮮や中国と同じ思想統制だろうよ。
 ま、潜るなら潜るで構わんのだけど、イベントとか出られるのかね……つーか、イベント自体かなり潰れそーな気がするよ。コミケ、レヴォ、サンクリあたりは規模縮小とはなってもなくなりはしないだろうし、まぁシティはどうか……801の対応はわからんからねえ。しかしぷにけっととかえこけっととかロリイベントは全滅だろうし、葉鍵系も健全パロ以外ほぼ壊滅だろう。
 現在主流である年齢層が全部規制対象だから、まぁ商業誌も全部昔のエロ劇画みたいなのになるしかない。それはー……ちょとねえ。
 まー法案の詳細はトップページからのリンク辿ればわかるだろうからここではいわないが、しかしそれでもアレはメチャクチャだな、としか言えない。
 どっせ規制推進派は今の日本の漫画・アニメ文化がどれだけのものか判ってないし、思いつきで自分の票確保のためにやってるだけで。
 そういう票確保のためにやってる連中はまだいいんだけど、どうも「セックスヘイター」とかいう「性風俗全般否定者」が、どこの党にもいるらしい。
 こういったセックスヘイター(SH)は、「自分がキライだから規制」っていう短絡思考でしかものを考えていない。この規制がメディアに与える影響とか、社会に与える影響とか、全く考えてないと言って間違いないし、元より権力をより強く掌握することしか考えてない連中である。でなければ、自分が嫌いだからって、むやみにこんな規制を出すことの危険性や法的根拠のないことにも考えを至らせるだろうし、こんな民主主義に反することもしないだろう。ちょっと論理的に考えれば、どういった人種かすぐにわかるのだ。
 そういった、自分の感情で社会的に非常に悪影響を及ぼす法案を勝手に改悪することに賛同する人間には、民主主義国家の代表者たる資格はない。中国に行って共産党員になれバカ。でなきゃあ今話題独占の金帝国へ行け。

 この動向については、また追って報告する。
 黙して語らず、というわけにもいかんので。


 

まだまだ続くよ。


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