・インターネットやiモード
インターネットの利用人口は、今年度(2001年)に2000万人を突破している。
しかし、うち600万ぐらいはiモード利用者であるらしい。
これは数字の錯覚で、通産省などの定義する「インターネット利用者」というのは、パソコン普及率の推定にも役立つ、パソコンでの利用データでなくてはならないのだが、これにはiモードの利用者は含まれないのである。
日本では携帯電話の進化が余りに速く、官公庁のトロトロした推測では到底図り知る事も出来ない速度で規模も拡大している。出会い系サイトの問題にしても、ここまで問題が大きくなってから、やっと実効性のない規制が入る体たらくだ。
しかし、携帯電話で見る事の出来る情報サイトは、インターネット本来のサイトからすればごく僅かで、それも国内サイトに限られている。そこから得られる情報も、現在は文字情報が中心で、さほど凝ったサイトが数あるわけでもない。
IMT2000(FOMA)という、新たな携帯通信端末規格がスタートしたが、俺に言わせれば「だからなんやっちゅーねん」というところだ。商売にはなるか知らんが、利用者がそれで賢くなるかと言えば、携帯からはそういった情報発信はしないことがほとんどなのだから、結局IT・ITと叫ぶ政府や通信企業の空回りになりそうな気がしてならない。
・セーラームーンバブル
セーラームーン放映開始の平成4年から7年頃の、「セーラームーンを描けば同人は必ず売れた」時代の話。
この頃は恐ろしい話が多々ある。とある大手の話であるが、あまりに売上が多く、札が段ボール一杯になり、それを運ぶのに手いっぱいで、小銭の入った箱は、なんとゴミとして捨ててしまったというのである。
話の真偽はともかく、それくらいセーラームーンネタはウケた時代があったのである。
当時、著作権と言えば上記「D&D」の日本語版を出していた新和という会社が、ゲーム同人で「D&Dの名称を勝手に使うな」と、弱小を含めた全ての発見サークルに対して警告していった、という事件こそあったが、講談社がこれに関して動いた、という話は耳にしていない。
今の「ラブひな」にしてもそうだが、作者が同人活動をしていると、なかなかそういった問題に踏み込みにくいというのがあろう。赤松健なんか、自分自身がレイアースのエロパロで儲けたりしてたから、この件に関しては何も申し立てする権利はない、と言えよう。
講談社にしてみれば、企業ブースもコミケには出してるし、まあ黙認、というところか。同人界の人間からスカンくらうことの恐ろしさを知っているようである。賢いのか、それとも老獪というべきか。
・ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)
ソフト会社の一種であるが、販売を行わず、オンラインで配信したりアクセスさせたりしてソフトを使用させる、レンタル専門のソフト会社である。
オンラインで全て提供される為、ネット環境がないと使用できないが、通常の販売ルートでは使用できないソフトを提供している。アップデートが容易で、海賊版も出ないし、ソフト会社としては理想的な供給形態ではあるが、オンラインのみという使用形態のため、さほど普及しているとは言い難い。そこまでしてやりたいと思わせるソフトの開発が、まずは急務であろう。
ネットゲームもある意味、ASPの一種である。これはASPの中でも成功している例であろう。「ファンタジースターオンライン」などは、全世界で30万人を超える会員を擁している。アメリカでは有名な撃ちまくり対戦「QUAKE」でも4万人程度であることを考えれば、ダントツで成功していると言える。
Windowsがこうなったら、誰が買うんかな。世の中にはM$奴隷のような奴等もいるが、そういう連中はM$から金もらってるスポークスマンだってことを知らなくちゃいけないよね。初心者向けの解説本書いてる奴らとかさ。
・ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)
今何かと注目されているADSL(非対称デジタル加入者線)であるが、要は、今まで電話で使っていたメタル線の中を、音声通話しか使っていなかったところを、それ以外の高周波部分でデジタル通信をしてしまおう、という発想のものである。
本来はDSLという技術の中の一規格である。この他にもSDSL、HDSL、CDSL、VDSLなどがあり、それぞれ特徴がある。
問題は、これがNTT基地局からの距離によって速度が変化してしまうこと(遠ければ遠いほど減衰して遅くなる)と、ISDNと周波数帯が重なって干渉してしまうことがあることである。また、メタル線(アナログ回線)専用の技術である為、ISDNのデジタル回線や光ファイバーでは使用できない。ISDNを導入している方々は、一回線をアナログに戻すか、ADSL専用のアナログ回線をもう一つ増設するかしなければ使用できない。
さて、肝心の通話料金であるが 実はこれ、回線使用料だけで、電話料金はかからない。電話料金は通常の通話ではかかるが、ADSLはもっと高周波で通信する為、NTTの交換機は関係なく使用できる(モデムは音声通話の周波数帯を使っている為、交換機が使われ、電話料金がかかる)。そのためADSLモデムという専用モデムが必要になるが、これも大して高いもんでもない(モデムが2万3千〜5千、スプリッタが二千円程度)。レンタルでも月々五百円〜千円程度。
月々の使用料は各プロバイダやNTTから調べてもらえばわかる。
現在、24Mだの30Mだの、光に匹敵する最大速度が謳われているようだが、実際の速度は5Mとか6Mで頭打ちになることが多く、「この謳い文句はサギじゃないのか」なんてこと言われて、公正取引委員会からも指導がいくかも、なんて状況ですがね。
・プロダクト・アクティベーション
マイクロソフトがXPシリーズ以降で進めている、不正コピー防止システム。
インストールすると50回までの起動に関しては今までと変化ないが、51回目からはM$にアクセスして登録しろ、と言ってくる。そこでオンラインなり電話なりで、44桁の製品コードを取得しないと、以後コードを入力するまでは使用不可能になってしまう、というシステム。海賊版対策として添付されている。
これの何が問題かと言えば、製品コードを取得して以降は、マシンに対してソフトがロックされてしまうため、マシンの構成を変えると「違法コピー」扱いされて動かなくなってしまうのである。すでにアメリカでは、OfficeXPのユーザーがこれに対してクレームをつけている。WinXPでも導入されるらしいが……まあしばらくそこまでアップグレードすることはないから、今は関係ないが、どーも俺はこーゆーのは好かぬ。アメリカでも反発出てるしね。
で、ついにPhotoshopもV8からこれを導入するらしい。
……どうもね、阿漕な商売する連中に限って、こういう対策をとりたがるもんらしいね。
その前にすることあるだろうが。
・Visual Basic
もしくはVBA(VisualBasicApplication)とも。
ベーシックをベースにしたGUI開発言語の一つ。その開発の容易さから、一気に広まった。M$はこれをOfficeにVBAとして組み込み、プログラミングによる高度なカスタマイズを可能にしたが、同時にマクロウイルスという最悪の副産物をも生み出した。
元々は「AccessBasic」という、データベース用アプリケーション開発言語であったが、今ではDBのみならず、Winアプリやネットワークアプリなども開発可能。
しかし、そのWinアプリを知っている人は、そのランタイムの巨大化に辟易していることであろう。V3の頃は200K程度だったのが、V6ではもう3Mぐらいに肥大している。そんなんオンラインで落とすのも大変。雑誌のCDに付属しているのでもない限り、使いたくない。それはMFCランタイムも同じであるが。
・ブロードバンド
「広帯域通信網」と日本語では言う。つまり、今までは使われていなかった周波数帯を使って、もっと速く通信しよう、という発想。これに対して、従来のモデムを使った電話線通信は「ナローバンド」(狭域帯)と呼ばれる。
今現在はADSLと光ファイバーがその中核的存在であるが、日本ではやっとADSLが普及を始めたところで、お隣韓国ではADSL当たり前、光ファイバーが主役になりつつあるとゆー力の入れ具合。日本政府とは対応が全然違うね。NTTなんぞにいつまでも独占させとくから、森がIT・ITとか喚いててもなーんも進まなかったんだよ。
ちなみに、NTTはISDNの次は一気に光ファイバー(FTTH、Fiber To The Home)へ移行させたかったので、ADSLの研究をほとんどしてなくて、周囲がADSLで高速回線へ移行している中でかなり出遅れた面がある。しかも料金一向に下げる気配ないしね。奴らふざけんなよ。
まあこれで市内通話料金収入、劇的に減るだろうな。ただでさえ携帯に通話取られてるところへ、ADSL普及でネット接続で入るはずの電話料金がこれからどんどん減ってくわけだから。自業自得といいます。
・ComicStudio
ほんと、こーゆーツールが出るような時代になったんだねー、としみじみ思う。
「漫画専用のグラフィックツール」である。原画描くところから印刷所への入稿処理まで、これ一本で一気にやってしまえる。写真屋やプラグインはもう要らない。
……と考えた君、まだまだ甘い。こいつには色々落とし穴がある。本文を読めば判るよ。
機能ばっかに気を取られていると、これからのブロードバンド時代を乗りきることは出来なくなるからね。
・パワートーン
Photoshopのプラグイン。スクリーントーンのシミュレータである。当然写真屋にはそんなのデフォでついてるわけないし、海外でそんなの使うやつもいないから、純国産プラグインである。
DTP漫画に写真屋/イラストレータという組み合わせの人は、もうこれを相当使い込んでいると思われる。いわゆる「エフェクトトーン」の類もデータ集で相当出回ってるし、新規作成も出来る。
ただ、もう少し使い勝手を良くしてくれれば……と思わないでもない。使うたびにいちいち起動って面倒なのよ。ずっとウインドウ出っぱなしでいいんだけど。しょっちゅう使うんだからさ。
・(マイクロソフトの)ドギタナイ戦略
これもご存知の方はいると思われる。MSがWindowsのシェアを悪用して、IEを無理矢理バンドルさせ、ネスケのバンドルはしないよう圧力をかけたって話。Officeを売り出すときにも、一太郎と1-2-3に対して同じ事をして、今のOfficeのシェアは出来たのである。
普通に新聞やら雑誌見ていたら、「うちのソフトが出来がいいからシェアをとった」みたいな言い方を奴らはしているが、裏ではこーゆーOSのシェアにもの言わせて悪どいことをしているわけである。そんなことをしてるぐらいだから、当然ソフトの質に絶対の自信を持っていたわけではない。むしろ質に関しては、とあるアメリカのジョークサイトで「年間バグ報告数大賞」をぶっちぎりで取るぐらいだから、推して知るべしである(逆に、もっとも質が良かったのはPhotoshopであった。この点は賞賛しよう)。
・IIS(インターネット・インフォメーション・サーバ)
WindowsNTサーバから付属している、マイクロソフトのサーバソフト。インターネットサーバというのは、単にマシンがあればいいのではなく、インターネットへの接続を行うための専用ソフトが必要である。UNIXではApacheやHttpdが有名。
これも穴だらけなので有名。つーか性能悪すぎ。元々NT自体がパフォーマンス悪過ぎるんだから、当然これも良いわけがない。小規模なLAN上のファイルサーバ程度ならいいけど、インターネットのように不特定多数がアクセスしてくる場所には向かないっつーか、ムリだよNTも2000も(多分XPも)。
かの有名なCodeRedは、NT/2000サーバのみに寄生するワームである。
2003年には、アメリカの某サイトで「Windowsの上で動く一番危険なソフト」に挙げられたりしてた。だめじゃんw。
・Webウイルス
IE+ActiveX+Windowsの組み合わせで発現する、ヒッジョーに性質悪いアタック。ウイルスというにはちょっと毛色が違うが、この方がイメージとしてわかりやすいので、ここではこう呼ぶ。IPAでは「悪意あるJavaScriptを利用した攻撃」と称している。
これで何が起きるかというと、Windowsが動かなくなる。レジストリというシステムデータベースを破壊されるんですな。で、二度と起動できなくなると。
その場合の修復方法を知らない人は、もうどうしようもなく、再インストールと相成るわけ。怖いねぇIEってさ。
ちなみにIE以外のブラウザ使ってる人には関係ありません。よかったね。
ただし、世の中のマイナーブラウザには「IEコンポーネント」というやつを使っている場合があって、引っかかる可能性はある。特にVBとかVC++を無条件で使った場合は、便利なIEコンポーネントがデフォで組みこまれるので、確実に「IEコンポーネントを使っていない」ことが解っていない限り、安心はできませんな。
・DESとかRSA
とある情報を、可逆的に、一意の法則を元に変更し、変更後の情報をそのままでは利用できない形に変更する方法を「暗号化」という。これを元に戻すことを「解読」という。
古くはジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)が用いた軍事暗号と言われ、これが下記「シーザー法」と言われる。
DESは Data Encryption Standard のことで、米国で「標準として採用された暗号」である。暗号を標準化してどうする、と思うかもしれないが、情報の速さが必要な場合、少しの間解読されなければいい場合には有効。これを三重に重ねて強度を増したTripleDESもある。
現在はより強力なAES(Advanced Encryption Standard)が策定されている。
RSAはRivest-Shamir-Adleman暗号法のことで、PGPにも使われている公開鍵暗号法のことである。解読のためには公開鍵を使用するが、暗号化には本人だけが持っている秘密鍵を使用する。誰かが公開鍵を使用して暗号化した場合、秘密鍵でだけ解読できる。つまり、二つの鍵は1対1で対応しているのである。
鍵がない場合の解読には膨大な複素数計算を必要とするため、膨大な時間を要する。現在は2048ビット以上の鍵を使用していて、コンピュータの高性能化にも対応している。
上記二つの方法は特に有名な公開暗号化方法で、一般的にも多く使われている暗号法である。
もちろんこの他にも多数の暗号化手法が存在するが、解読されないように暗号化手法は秘密にされている。
・シーザー法(カエサル法)
暗号法の中でも、文字の順番をひとつずつすらすという、単純な方法。暗号化の初歩。
「IBM」をひとつずつ前にずらすと「HAL」になり、「2001年宇宙の旅」のHAL9000の名前に使われた、という話もある。
・Yahoo!BB(ヤフー!ブロードバンド)
前出の「ADSL」「ブロードバンド」で出ている、ADSLサービスの一つ。
最高速度8Mbpsという、業界最安料金と業界最高速度を売り物にあっというまにADSLをかつてのインターネットのように普及させてしまったが、ここへのリンクにもあるように、そのやり方に業界のみならず契約者からも不満や苦情が相次いでいる。
具体的には、「*月開通」とかいいつつ、実際の開通はその翌々月だったとか、回線工事をやったはずなのにNTTと折衝が上手く行っていないために書類がストップして工事未完了だったとか、開通してないのに課金だけされてるとか、開通してもすぐつながらなくなったりメッチャ遅くなるとか、サポートの電話はいつかけてもつながらないとか、メールの返事が一ヶ月も経ってから来たとか、工事を頼んだ兄ちゃんがなんか自分よりシロウトだった(笑)とか、色々あるのである。
これに関しては、もうNTTへ調査を依頼するときに色々ごたごたしたとか、調査拒否するとか、NTTにも問題はある。
しかし、全般にYBBの安さは「サポートを削ったための安さ」であり、自分で何とかできない人は手を出すべきではない。ちなみに、この「何とか」の中には、「耐える」とか「自分で折衝できる」とか「ガンガン文句が言える」などというものまで含まれているので、要注意だ(苦笑)。
しかし、ここのサービスは、人によって評価が全く違う。ガンガン苦情を述べる人間がいる(こっちの方が圧倒的に多そうだ)一方で、全くストレスなく開通し、何のトラブルもなく毎日ブロードバンド生活を満喫している人もいる。ソニーのビデオみたいだ。
2003年度には目標500万人とか言ってるし、損益分岐点は150万人とか200万人とか言われているので、目標が達成できなかったら、開始当初の予告通りサービス終了ってことに……それはそれで料金踏み倒しが出来るんでいいねーなんて言ってる人もいますが(笑)。
ただ、現在は「モデムをレンタルしているユーザーの個人情報を証券化する」なんてことを言い出し、危険な方向へ向かっているようである。
新規加入を考えている方々は、アッカもしくはe-Accessがいいだろう。価格差もなくなってきたし。
金が余ってしょうがない人はBフレッツで光をお楽しみください。
・ダミーサークル
同人誌即売会などのイベントで、サークルとして参加する場合、何かしら自作の同人誌やらCD-ROMやらグッズやらを出すもんであるが、その中に、「(限定同人誌購入などのために)会場にいち早く入ることを目的としているサークル」というのが、少数ながらある。そういう、一般参加スタンスでサークルを名乗り、作品を頒布せずに購入だけを目的とするサークルを「ダミーサークル」と称するのである。
ダミーはどの大型イベントでも問題となっていて、大抵のはバレるようなノウハウが蓄積されているというので、最近はダミーも手が込んできている。
特徴としては、作品を置いていない、もしくはペラッペラのいい加減なコピー誌を一つ二つしか置いてないなど、オフ誌やCD-ROMなどの手の込んだ作品は一切作らない、サークルとしての体裁も整っているとは言い難いし、大体午後になると同人誌の仕分けなどを始めるなど。見ていればすぐに判る。イベント主催者側も、申込書からある程度ダミーらしいところは推測できるノウハウがあるという。俺もある程度ならわかるけど、言わない。
ダミーサークルの弊害としては、作品を発表したいと考えている真面目なサークル活動を妨害することになるし、コミケなどではサークルチケット高額売買などの問題もある(最近コミケではチケットに箔押しでサークル名を入れるなど、偽造や転売対策をとっている。他の大型イベントでもシールにしてサークル入場者を確定したり、いろいろやっている)。
とにかく、少しでも早く入って、目当てのサークルの限定本を手に入れたいという、利己的な考えの集団なので、俺たちのようにキッチリ作品作りをして申し込んでいるサークルにとっては、実に迷惑極まりない。作品発表する気がないならおとなしく一般で入れ。
徹夜組と並んで、同人イベント成人病の双璧である。
・あかほりぱんつアニメ(あかほりさとる)
あかほりさとるといえば、「天空戦記シュラト」あたりからブレイクし始めたアニメ監督だが、氏の才能は「商業的にウケそうなものを企画するのが上手い」というところにある(といわれている)。
確かに、氏の携わった企画(サムライトルーパーとかラムネ&40とかセイバーマリオネットとかリューナイトとかメイズとか色々)は、それなりに固定ファンを獲得し、局所的なキャラ萌えも生み出している。
シュラトの企画も、実は制作サイドから「売れそうなキャラとストーリーでなんか企画立てて」と依頼されて作ったものらしいが、見事に(それなりの)成功を収めたのである。
そういった実績もあって、「とりあえずこれといったものがないとき」には、彼が重宝されるようである。角川との縁も深いようだし。
ただ、彼のあの「独特のノリ」=「あかほり節」には非常に好き嫌いがあって、嫌いな人間はあれが大嫌いらしい。私の友人にも「あかほり嫌い」はいる。どこが嫌いかと言ったら、あの安易なネーミングとか不必要にHくさいキャラとか(笑)、あとはベタすぎる展開とかがそのポイントらしい。「ぱんつアニメ」と言われるようにやたらとぱんつを見せたがるところも、である。
概して巨乳嫌いにはウケが悪い傾向にある(巨乳キャラが多いんだから当然だろう)。
私もあかほり節は基本的に好きではないし、あの安易なネーミングなどは一番許せない(設定マニアとしては、安易な設定ほど許せないものはない)。
しかし、「単純に感動を呼ぶストーリー作り」をさせると、相当に上手いのも確かだ。そういう点では、彼の作品はどれか一つぐらい一度は通して見ておくべきであるし、ベタな展開が知りたければ、彼の監督・演出・脚本作品を見ておけば間違いなかろう。
だってほんまにベタやもん(笑)。
・児童ポルノ禁止法案
詳細はここより専門のサイトへ行くのが良かろう。トップページから行けます。
概要は、「未成年に見えるキャラがちょっとでもHなのは全部ダメ」って法案なわけ。
これが通ると、今の少年漫画でもごく普通にあるちょーっとHな表現が全部ペケになるとゆー、非ッ常に有り難くない法案である。
一般向け漫画ですらこれなのだから、当然成人向けでも同じ規制がかかる。ロリだけでなく、「未成年に見える」だけで全部ダメになる。そこに明確な基準はなく、規制側の胸先三寸で全てが決まるのである。
この法案改悪の一番の問題点は、上記の点に有る。「お上の言うこと聞いとったらええんじゃゴルァ」という態度が見え見えなのである。
これは、言論規制の第一歩であり、いわゆる「メディア規制法案」の一つとして審議されている。メディア規制法案はまだ取材される側の人権保護などの大義名分があるが、本法案の改悪には「セックスヘイター(性的風俗嫌悪者)」の思惑だけが働き、人権保護などの大義名分すら存在しない。
権力者の思惑だけがそこに存在し、規制することの意味などは権力者に都合のいいものしかない。
つまり、この規制には規制の理由などないのである。
「描けなくなる」ことだけを問題とするのではなく、「見られなくなる」という点も考慮したら、漫画を愛する人達全てが反対してもいい、いや、しなければならない改悪である。
・月姫
詳細は知らない(笑)。やったことはないし、第一現物を見たことがない(笑)。が、すでに同人界では超がついて有名な「同人ソフト」である。サークルは「Type-Moon」だったかな。なんでもミリオンを達成したとかしないとか。マヂですか?
吸血鬼を題材にしたビジュアルノベルで、確か「Nscripter」とかいうフリーのビジュアルノベル制作ツールを使って、2年の歳月を費やして作られたそうである。そりゃまあ、そこまで時間かけて出来が悪かったら、相当才能ないんだろうよ。
そこまで有名なもんだから、同人業界内部でパロディムーブメントが出来、今では一ジャンルとしてコミケにまで認識されているほど。パロ同人も腐るほど出ている。
この制作スタッフは、そのまま会社を立ち上げて、今はプロ集団になったそうだが、その後はどうなっただろうか。一応その後の作品も注目されているが、こういうプロ化した同人上がりの連中って、一発屋が多いのも確かであるし、エロゲ業界の変遷流転は実に激しい。
今では、元サークルのType-Moonも法人化されたようだ。衛星でアニメにもなりますた。見られないので評価はしませんが。
私の友人の後輩がそこの下請けでCG塗りをやっていたと聞いたが、どーも制作集団としてはともかく、会社経営の専門家はいないらしく、そこらへんで色々ゴタゴタしてるみたいである。
まぁ、エロゲ業界では葉っぱや妖精のアレコレは有名な事実だし、ちょっと有名になったらすぐ他へ移る絵描きも多いし(エロゲには絵描きファンもつくからね)、会社としてはかなり脆弱なところだ。そこらもしっかりしてるのは、本当に片手で数えるぐらいしか存在しない。
そんな中で、果たしてあのスタッフらはまともに「一企業」としてやっていけるかどうか? 作品は素晴らしいが、人として、企業としてはダメ、では将来もないしね。
趣味でやっているのと、企業的にやっていくのとでは、方向性も制限も全く違うということを認識しないと、まともにやっていけませんぜ。
・スクリプト(script)
「簡易プログラム言語」とでも定義しようか。限定的な環境ながら、その中で自動的に一定の動作をさせるための簡易命令セットである。
例えば、IEとかネスケとかで使うホームページ用のHTML、JavaScriptが代表的なスクリプトである。WindowsにもWSH(Windows Script Host)というスクリプタがあるし、ちょっと昔であれば、DOSのバッチファイルのバッチコマンドもこれ。写真屋の「アクション」も、広い意味でのスクリプトと言える。汎用機のような大型機の世界では、LispのようなAI言語もこれだし、ネットのサーバで動くperlやphp、WindowsサーバならASPなんてのもこれ。
スクリプトの性能はそれぞれ違う。バッチファイルでは、OSのコマンドに加えてバッチコマンドが使えるが、OSが標準で供給しているコマンド以外に拡張は出来ないので、ファイルの操作程度しかできない。perlでは、OSのコマンドに加えて文字列操作が主な機能で、HTMLを出力することでホームページの形式を自由に整形することが可能になるが、単体で画像表示をするような機能はない。
「HSP」という同人ソフト屋(OnionSoftware製)の作ったフリースクリプトでは、Windowsゲームで使う機能の大半をサポートしている。
……とまあ、同じスクリプトという名称のものでも、機能には大きな差がある。
言語としては、C/C++やVBが「コンパイラ」という翻訳ソフトを通して、ソースファイルをコンピュータ専用の「マシン語」に変換して完成するのに対して、スクリプト言語はソースをそのまま実行させるので、運用やチェックが簡単なことが一番の利点である。速度を要求されない部分で、メンテナンスを頻繁に行う必要があるなら、これを使うことで運用を非常に楽にできる。
ただ、マシン語に変換するコンパイラ言語と比較して速度は1/10程度であり、またメモリを2倍〜5倍ぐらい使用するので、高速処理やマシンパワーを必要とする処理には向かない。ゲームに使うにしても、シミュレーションや本格的RPG・シューティングのような、大量のデータや高速処理をするゲームには、言語性能として不足である(不可能ではないが)。
そのため、そういった本格的ゲームを作るには、その方面の人に人気のVBやC++を使い、紙芝居やビジュアルノベルなんかを目指すならこのスクリプト、といった使い分けをするのである。
もちろん、なんでもかんでもこういう区分けではなく、スクリプトでシューティングやRPGも作成できるし、紙芝居をVBで作るのも当然可能だ。そこは自分の技能と相談である。
ただ、概してスクリプト言語は、使っているハードの環境に依存する傾向にある。例えばperlスクリプトはperlライブラリがインストールされていないマシンでは動かないし、その他のスクリプトでも「ランライムライブラリ」という、「基本共通プログラム」がないと動かない。JavaScriptも、ブラウザにライブラリが標準で組みこまれているから動くのだ。
が、最近はVBやC++などでもこのランタイムがインストールされてないと動かないものが多い。プログラム自体が、グラフィカルな部分で巨大になりすぎて、本体に直接組みこむととんでもないサイズになるからである。ランタイムライブラリというのは、どのプログラムでも共通に使う部分(例えばWindowsの窓枠やOK/キャンセルのダイアログなど)をランタイム化して共通に使うことにすれば、それい以外を自作すればいいので、かなりサイズを減らすことが出来る。
言い方を変えれば、最近のプログラムはOSに合わせて無駄に肥大化している、と言えなくもない。
そんなときには、こんな無駄な部分を極力省いたスクリプトが生きることもあるのだろう。
・ランドマーク
地上にある、目印となる看板や建造物などを指す。道を説明するときの「角のタバコ屋」とか「郵便局」「ポスト」「交番」みたいなもの。
道に迷いやすい方向音痴の原因は、最近では空間把握能力がないとか言われているが、つまりはこの「ランドマークを覚えていない」ことが原因である。
実は方向音痴は、このランドマークの主要なものいくつかを記憶するだけで、解決できるものなのだ。
方向音痴の原因は、このランドマークを意識して覚えないことにある。この原因は、画像記憶能力が高くないことにも起因するのだが、それを差し引いても、例えば「本屋とガソリンスタンドの間の道をまっすぐ」とか「右に交番があったらそこを右へ曲がる」とか、明らかなランドマークがあれば、道に迷うことは少なくなる。
問題なのは、誰かに道を聞く場合に、その道を教える人間の教え方が下手だと、方向音痴の人間はほぼ確実に迷うということ。これは、教える側が「紛らわしいランドマークを教えてしまう」ことに原因がある。例えば、曲がるポイントを教える場合に、その途中の関係ないポイントをいくつも挙げて混乱させたり、分岐点を説明するのに、その現場の状況ばかり説明して、曲がる方向への説明の前に余分な情報を与えてしまう、などである。
道を教えるには、曲がるポイント、分岐の方向、目的地の付近で目印となる建造物など、それだけを教えておけばいい(電車とかなら、乗り換えポイントと到着駅の情報だけで)。途中何があろうが、教える必要はほとんどない。行かない方向の情報は必要ない。余計なことを教えるから、方向音痴はそっちに気を取られて、肝心のポイントを忘れてしまうのだ。それでは教えた意味がないし、それは教える側も良くない。
地図を書く場合もこれに準じて、ターニングポイントや注意点だけを記述しておけば、見る側も見易く解りやすいはずだ。
なんでこんなことを書いたかというと、以前、道を聞いている相手に訳わかんない説明をしているおばちゃんを見て、「そんな説明しても解らんやろー!」とか思ったからだ。いや、俺は目的地知らないから説明のしようがなかったんで、代理解説はしなかったけどね。
・デジぱれ
「LLパレス」という、同人通販会社のオンラインショップ。結構昔から通販をやっていたので、オンラインでもそのノウハウを十分活かしているものと思われる。
契約形態がオンラインで全て解決するというのも、なかなか登録も手軽でいい。もちろん、そのためにはセキュアな決済システムというやつが不可欠なのだが……まあそれは向こうが考えることだ。
一つ問題なのは、私はネスケ派なのだが、向こうのサイトはIEに特化されていることだ。ネスケだとうpが上手くいかないので、その時だけIEを仕方なく使っている。ガチガチに制限かけて。
なんとか、IE以外のブラウザでもまともに動くよう、システムを調整してほしいもんだ。まあこれはどんなサイトにでも言えることだけどね。
ちなみにウチのサイトは、ブラウザ依存機能は使ってないので、動作支障はないはずです。
・とらのあな
近年急激に勢力を伸ばしてきた同人ショップ。元は秋葉の雑居ビルの一角の古本ショップだったのだが、同人を扱い、新刊も委託業務を始めてから、急激に全国へ拡大し、今では札幌から福岡まで支店が存在する。
委託条件ではこの業界での標準となり、ここと違う条件は他のショップでもあまり見られない(秋葉は例外)。
マスコットキャラの「美虎ちゃん」の元ネタは、今時の若い連中にはわからんかなあ。
同人委託販売に限らず、そのテのおたくが常駐するようなコミック、小説、CDにDVD、ゲームやガレキ、中古同人や古本コミックまで扱うところなので、一度ここを御用達にしてしまうと、なかなか離れることができなくなる(笑)。恐ろしいところだ。
・Nighthawkはステルス機のコードネーム
ステルス機というのは、簡単に言えばレーダーに映らない戦闘機/爆撃機などを言う。表面に電波吸収塗料を塗って、レーダー波を吸収し、反射による探知を防ぐのである。
レーダーというのは、レーダー波(サブマイクロ波など、大気中で減衰しにくい電磁波)を放射し、その反射エコーで物体を探知するが、それが反射しなければ「ステルス状態」なわけである。
「そこにいるのに見えない」ことから、「夜鷹(Nighthawk)」というコードネームが与えられた次第である。日本だったら「闇夜のカラス(Midnight Clow?)」とかだったかもしれないw。
タミヤ模型が、当時公開されたばかりのステルス機の、設計図をどこからか入手しプラモデルを発売したのだが、それを見た米軍関係者が「なんでこんなに精巧なモデルが、日本で、一般に販売されているんだ!?」と驚愕した……なんて話もあるが、どうだか……?
・ぐぐる
「Googleで検索する」ことを、2ちゃんねる以下様々な類似掲示板では「ぐぐる」と称する。
「ぐぐる」と書いた方が、「Googleで検索する」と書くより簡単ではあるし、文の流れにも澱みがなくなっていような気もするw。
「まずはぐぐれ、話はそれからだ」という定型文もよく見られるように、ヒントになるキーワードさえ判っていれば、Googleは世界中のサイトから何かしら関連するものを引っ張ってきてくれる。さらにヒットしたものを絞っていけば、大抵は探しているところへ達することができる。ただし、基本的にワード検索なので、CGから「これは何の絵だー」と探るわけにはいかない。
このような言葉がある背景には、「クレ厨」に並ぶ「教えて君」という存在がいるからだ。
2ちゃんねるのような場所は特殊としても、基本的にネット社会というのは「自立と自律」が求められる。ここは何でもあるが、「何でも教えてくれる」ところではない。「わからないことを教えてくれる掲示板」なら教えて君でもいいのだが、普通の掲示板で最低限の情報も仕入れずに全て「教えて教えて」で済ませようとすると、「てめーは何様だ」と無視されたり「教えて君は帰れ」「クレ厨氏ね」とか、冷たい仕打ちが待っている。
アングラ系に近づけば近づくほど、そこではローカルルールがまかり通る世界であり、そのルールを読み取り、自分に適用できる人間だけがそこを利用できるのだと知らなければならない。
特に2ちゃんねるでは、ハングル板でのやりとりから「論戦にはソースを用意しておけ」というのが常識であり、論拠となるソースを用意するためにはGoogleのような検索エンジンは欠かせない。
まぁどこに行くにしても、Googleの使い方ぐらいは知っておいて損はない。てゆーか、知っている方がお得。これ定説。
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